10日の夜、息子にキレて怒鳴ってしまった後、暗くした寝室で寝る前のストレッチをしながら考えた。

もうこれを繰り返すのは嫌だ。毎晩、「早くしなさい」「早くしなさい」と子供達を追い立てて、お互いがイライラしながら過ごすのは嫌だ。今まで育児書を読んだり、Parentingコースを受講したり、動画を見たりして、いろいろな方法を学んで試してみたんだけど、全部続かなかったんだよね。。。

 

何か、もっと画期的で根本的な方法はないものだろうか。

 

この問いを立てた翌日、ランチを食べながら、育児とは関係ない自己啓発系のセミナーの動画を見ていた。そのセミナーは自分の人生の軸(ミッション)を明確にして、他のことは全てそのミッションのために存在すると考えるといい、みたいなことを言っていた。

 

以前も自分のミッションについて考えたことがあった。その時はたまたま女性の活躍を推進する仕事についている人と話す機会があったことと、上司からそういうテーマのプログラムの開発を依頼されていたこともあって、「日本の女性がイキイキと活躍できるように支援する」みたいなことをミッションに掲げてみたのだが、違和感があった。よくよく考えてみると、私は「女性だけのプログラム」とか、「女性だけの集まり」というものが好きではない。フェミニズム運動も嫌いだ。男とか女といったジェンダーにあまり重きを置かないというか、ジェンダーや国籍にとらわれない環境が好きなのだ。

 

というわけで、「女性の活躍推進」というミッションはあっさり取り下げる。

 

私が得意なこと、自然にできてしまうこ、興味があること、という分野を掘り下げてみると、「国境を超えて、人間がそれぞれの潜在能力を開花させ、充実した人生を生きられるようにFacilitateすること」に行き着く。Facilitationはそれ自体がスキルであるし、Facilitateには「促進する」という意味もある。なので、私の人生の軸、すなわちミッションは:

 

国境を超えて、人の成長を引き出し、その人が充実した人生を生きられるようにFacilitateする。

 

細かい文言は変わっていくかもしれないけど、大筋はこれで変わらないだろう。

 

私は、当然このミッションに沿った仕事をしているわけだけど、今までは仕事と家庭を分けていたので、家庭の中で、ファシリテーターやコーチとしての自分を意識したことはなかった。でも、今後は、家庭でも、「Facilitatorとして、人の成長を引き出し、その人が充実した人生を生きられるように支援する」のミッションを持って子供と接してみてはどうだろう。

 

ある意味、家庭においても、プロのファシリテーター、コーチとして、子供をクライアントに見立てて、接してみるのだ。

 

やること自体は今までとあまり変わらなくても、今までは「母親」としてやっていたことを、これからは「プロのファシリテーター、コーチ」というマインドセットでやってみるのだ。私は「母親」という役割はあまり向いていないと思うけど、ファシリテーターとしては15年以上の経験を持つプロだ。

 

プロのファシリテーターはクライアントが自分の意向どおりに動かなくても、苛立って怒鳴ったりはしない。冷静に状況を観察し、クライアントを観察し、より適切なアプローチを考えて実行するのみ。

 

プロのファシリテーターとして、子供をクライアントだと思って接するようにしてみたら、11日、12日は驚くようなことが起こった。

 

長くなってきたので続きは明日のブログで書きます。