ここ数日、子供にキレないでいられたのに、昨夜、ついにキレて怒鳴ってしまった。

 

表面的には、宿題や手伝いや寝る準備など、やるべきことをやらないで遊んでいる子供達に怒った、ということになるのだけど、アンガーマネジメントの本や動画を見ると、「怒り」というのはあくまでも二次感情であって、怒りに変わる前の一次感情があるそうだ。

 

私がキレて子供達に怒鳴ってしまった怒りの一次感情は何だったんだろう、と考えてみたら、それは「悲しさ」だった。

 

 

私が何か言っても、まるで聞こえないかの如く、私の存在が目に入らないかの如く、遊び続ける子供達。

 

自分が無視されることの悲しさ。自分の声が届かないことの悲しさ。自分が相手の視界に入らない悲しさ。透明人間になったかのような虚しさ。

 

そんなことを感じていたら、ふと、ビジネススクール留学時代のある光景がよみがえった。それは、ビジネススクール2年目の学生(男性)が、ビジネススクールを案内してくれたときに、私のことは全く見ないで、もう一人の女性ばかり見ていたこと。

 

確かに、その女性はシュッとした感じの美人だったけどさー、そんなにあからさまに差をつけるなんて。。。

 

まるで自分がその場に存在していないような、透明人間になってしまったような心もとなさを感じた。アメリカのビジネススクールでは日本人女性はもてると聞いていたので、日本であまりもてなかった私はかなり期待していたのだが、初日に早速この状況で、「私って魅力的じゃないんだ。存在感もないんだ。。。」と傷ついた。留学中の2年間で似たようなことが数回起きて、「私は魅力がない。人の視界にも入らないほどのつまらない人間なんだ」という思い込みが強化され、自己肯定感が低くなっていった。

 

もう20年近く前のことなのに、当時の光景と、そのとき感じた心の痛みが、今でも蘇ってくる。

留学中に地に落ちた自己肯定感は、仕事を始めてから、仕事の成功によって回復していったけど、まだ心の中には傷が残っていたようだ。

 

アンガーマネジメントをちゃんと勉強して、実践していこうと決意した。怒りを感じたら、まず深呼吸する。6秒数える。自分が何に怒りを感じたのか、日時、場所、状況、怒りの度合い(1-10の数値化)をメモする。そして少し落ち着いたら、怒りの背後にある一次感情を見つけて、相手にそれを伝えて、どうしてほしいのかリクエストしてみる。

 

今日、子供達が帰宅してからが、私のアンガーマネジメント実践訓練の本番だ。