6歳の娘の問題行動にどう対処するか、次の記事で書くと書いておきながら、随分と間があいてしまった。

 

その理由は。。。。。

 

何と、マンガにはまってしまったからである(娘じゃなくて、この私が)

 

子供達はサンフランシスコに戻ってからというもの、日本語の本を読まなくなってしまったので、子供の日本語力を維持するために何か面白いマンガでも借りてきてあげようと図書館に行った。日本語のマンガがたくさん置いてある棚を見ているうちに、「日出処の天子」全1-7巻が揃っているのに気づく。このタイトル、何か見たことがあるなぁと思ってパラパラ読んでみると、面白い!絵が綺麗!厩戸皇子(聖徳太子)が超能力を持った超美形男子として描かれていて、でも、母に対して深き愛憎を抱いていて、その影響もあるのか女性を嫌い、同じく美形の蘇我毛人に恋心を寄せる、といった、私の好みの作品。なので、子供のために図書館に行ったはずだったのに、自分のために「日出処の天子」全1-7巻を借りて帰宅した。

 

 

 

そして暇さえあれば「日出処の天子」を読み、週末も雨だったので外出せずに全巻読破した。

絵が綺麗でストーリーが自分好みのマンガに没頭できる時間は至福である。返すのがもったいなくて、今二度目に読み返しているところ。

 

こういう事情により、ブログの更新ができませんでした。。。(言い訳になってない!)

 

で、前回書きかけていた投稿を完成させます。

 

 

アドラー心理学に基づくと、問題行動を起こす子供というのは、勇気がくじかれた子供ということになる。

 

子供の究極の目的は、自分が家族とつながっていて家庭の中に居場所があり(Belonging)、自分でいろいろなことを決めて実行できる力が持てること(Significance)である。

BelongingとSignificanceが足りない、十分に感じることができない状態が「勇気がくじかれた(Discouraged」の状態である。

 

6歳の娘が自分の思い通りにならないと家族を叩く、蹴るなどの問題行動に出るようになった原因はまさにここにある。

 

思えば、彼女の問題行動が出始めたのは、9歳の息子のサッカーの試合が始まったころであった。毎週末、家族みんなでSan Francisco / Bay Areaのいろいろな場所に出向いて息子のサッカーの試合を観戦していた。そのときの主役は当然息子で、娘は完全に脇役。サッカーのルールもよくわかっていない娘にとって、毎週末のサッカー試合はつまらないものだっただろう。両親の関心が自分ではなくてお兄ちゃんに集中している状態が続いて、彼女はどんどんDiscouragedの状態になっていき、「もっと私を見て!」「週末は自分の好きなことをやりたい!」という彼女の心の叫びが、問題行動として出てきたのだろう。

 

対処方法としては、やはり彼女がBelongingとSignificanceを十分に感じられるようにしてあげること。なので、毎日10分程度だけど、「スペシャルタイム」と称して、彼女がやりたいことを一緒にやってあげる時間を取っている。一緒にお絵描きしたり、本を読んであげたり、この10分間は絶対に家事も仕事もしない。パソコンもスマホも見ない。息子の相手もしない。100%彼女に集中してあげる。

 

このSpecial Timeを取り入れてから、1週間くらいで娘のAttention Bucket(親からの関心・愛情を受け取るバケツ)も満たされたのか、彼女の問題行動もなくなった。

 

本音を言うと、お絵描きよりも、「日出処の天子」読みたいんだけどね。。。。