あの人と比べて、
なんで私ってこんなに気が効かないんだろう。
などと思ったことはありませんか?
例えば職場で、
段取りよく、効率よく、手際良く、
仕事をテキパキこなしている人を見て、
自分の能力が劣っているなぁ〜と
痛感したり。
でもそれ、
能力が劣っているのではありません。
ほとんどの場合、
能力には大差はない!
のです。
優れた能力を発揮する人と
そうでない人の差というのは、
『今ここ』に参加している度合いの違いです。
どういう事かと申しますと、
『今ここ』に100%で参加している人と、
『今ここ』に30%で参加している人と、
どちらのパフォーマンスが良いかといえば、
当然100%で能力を出力している人の方が
優れた結果が出るに決まっている。
30%しか『今ここ』に参加していない人というのは、
蛇口を指で押さえて水が四方八方に飛び散っているようなエネルギーの状態です。
エネルギーの浪費が多い。
ピンポイントにエネルギーを使えない。
こんなにエネルギーが飛び散った状態で
グラスに水を入れるのは
難儀して当然なのです。
『今ここ』に100%でいられない人というのは、
過去の後悔やら、未来の懸念やら、
内的思考に気を取られているのです。
簡単にいうと、
他のことを考えている状態なのです。
現実は上の空。
身体はここにいるけど、
思考は乗っ取られてお留守。
これで能力を発揮できるわけがない。
逆に、これで有能だったら化け物です。
元々の能力値に差があるのではなくて、
単に気が散っているから、
能力を最大出力できていないだけなのです。
怒ったり悲しんだりパニックを起こしていたり、
感情的になっている時も同様です。
『今ここ』ではなく『混乱した思考』に
エネルギーを散らしてしまっている状態です。
パニックを起こすと、
知能は下がります。
大きなビル火災で、
ちゃんと非常階段があるのに
大多数の人がその非常階段に気付けず、
折り重なって亡くなってしまったりするのは、
パニックにエネルギーを喰われてしまって
能力の出力が下がるからです。
日常生活において、
不測の事態というのはままあります。
そんな時にはぜひ思い出して下さい

パニックを起こしたら対処できなくなる
という事を。
誰かがとんでもないミスをしたとして、
そのミスを責めたり
怒ったりしているエネルギーは無駄なのです。
なぜならそれはもう起きてしまってことだから。
それより『今ここ』で
何ができるのかということに
エネルギーを注ぐのが一番合理的かつ
合目的的なのです。
水はまっすぐコップに注ぐ。
それが最も賢いのです。
思考によるエネルギーの浪費をやめると、
周りの人が驚くくらい、
急に能力が上がります。
(元々の能力がスムーズに発揮されるようになるからです)