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動かざる礎

equal zero-写真行為027


 荒れ地に佇む
 朽ちていく残骸


 嘗て荒波に打ち勝ち
 その存在を不動のものとした




 鋼鉄の魂...




 顔の無い太陽を雲が覆い
 悲しみに耽た月の周りを
 涙のような星達が流れ落ちる




 時が眈々と世界を見詰め
 人は駆け足で明日に向かう




 忘れ去られた場所で
 腐敗しながらも尚
 地に足を突き刺し
 孤独に立ち尽くす










 わたしもこうで在りたい