痛傷の叫び | equal zero

痛傷の叫び

equal zero-写真行為033


 冷たい唇で吐き捨てる言葉
 構わない振りしてみても
 見透かされてしまう


 その髪に触れた筈のこの指が
 凍り付き止まなく震え
 振り解けてしまう




 心にもないセリフで
 投げ捨てた愛情は
 未練だけを残して
 冬の雨に流された




 狂うほどの痛みが
 身体の中を駆け巡り
 憐れみと慈しみが
 絡み合い 愛 愛交える



 蔑むほどの屈辱が
 俺の身体にしがみつき
 戸惑いと狼狽の嘆き
 叫び合い 哀 哀と崩れ去る















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