宵の欠片 | equal zero

宵の欠片

equal zero-写真行為017


凶器に満ちた足音に背を押され
立ち昇る欲望に身を任せる

何も残らないこの世の果てに
未知なる希望を見つけようと
追いかけては逃げ
掴もうとは消え去る



全ては忘却の果てに砕け散る
形無き泡のようなもの


只一つ残るものが在るとすれば
それは皮肉にも人を信じた
良心の欠片なのかもしれない




人はその欠片を抱き世を彷徨う








その先に破滅があろうと