み『はぁ……っ はぁ……っ』

夜、私はピザ屋さんでバイトしてる

仕事は簡単で誰でもできるもの
ただ12時から朝6時までそこにいるだけ
ただそれだけ

時折部屋のシャッターを閉じることを除いては

み『ここまでいければ、お仕事も終わる……!もう少し……』

み『もう少、し……』

急に部屋の電気が落ちる
バッテリーが切れた

そして暗闇から人形が出てきて、私を……


game over


み『にゃあああ!!クリアできないぃいいいい』


いとこくん『下手くそ。毎回同じとこで詰んでんじゃん』

Five Night at Freddys

通称FNaF

最近ホラーゲームをするのにはまっている話
いやね、ほんとは苦手なんですよ?

急に出てきて心臓とめにかかってくるし
なにより怖い
でも怖いもの見たさでやってみたい
でも怖い

何回も殺されては再チャレンジして
また殺されて

心が折れる音が聞こえても
悔しくて怖くて泣いても

人形『ギャアアアアア!!!』

み『やあああああああ!!!!』

で、ガチ泣きしてる私の横でゲラゲラ笑ういとこくん
まじ腹立つ。なんなのこいつ

み『笑うな!いとこくんやれよ!笑うならさぁ!』

い『僕?あんまやるのは得意じゃないんだけど……』

そして案の定2、3回やられてて内心ぷぷぷな私

み(やられてやんの。ざまぁみろ!ひひひ……←)

でも4?5?回目で

AM 6:00
ゲーム『yeah!』

い『あ、できたわ。なんだこれ簡単じゃん』

こんなのにつまずいてたの?とさらにバカにされて

み『……もう君なんて嫌いです。』

い『え、なにキレてんの?ねーねー』

ほっぺつつかれた
うぜぇ
頭蓋骨踏みにじり潰すぞ

み『触らないでください。変態。痴漢。』

い『あー、ごめんって。バカにしたの謝るから、さ』

み『もう知らないです。近寄らないでください。』

い『……あぁそうかい、ゲームくらいで泣いたり怒ったり忙しい奴だよお前』

あれ、なんか怒った?
八つ当たりしすぎた?

い『収まるまでそうやって拗ねてろ 望みどーり僕はどっか行くからさ』

そのまま上着着て靴下履いて出掛ける準備してる
今だってもう夜中なのに

み『どこいくの……?』

い『知らない。みな姉にどっか行けって言われたからしばらく帰らないかもね』


み『え、え、待って』

い『じゃあね。ばいばい』



み『やだ!やだ!お願い行かないで!ここに一人にしないで!』


こんな怖いゲームやったあとに一人とか無理!夜暗くできない!
てかトイレに立てこもらないとトイレにも行けない!
ってかトイレこそ逃げ場ない!おばけ出たら食べられる!
それはやだ!

い『でもどっか行けって』

み『言わない!もう言わない!悔しかったの謝るから!だからどこも行かないで!』

い『……行ったら?』

み『いとこくんの枕にお酢垂らす……』

い『脅迫じゃねーか』

今度はやり方を一緒に模索しながらやってる
やっぱホラーゲームは一人でやっちゃダメなタイプだ私

昨日の23:30頃

いとこくんダウン
勝手に膝枕で寝てるけど、ずっとこうしてろってか

途中寝返りとか寝言でびくっとなる

あー……なんか緊張しすぎた……
肩凝るなぁ……

とりあえずこもった空気入れ換えたいし、外の空気吸おうと思って、カーテンを開ける



と、目の前にでかい。とにかくでかい真っ白い顔。
能面みたいな。薄ら笑いを浮かべて






み『にぎゃぁぁああああああああああああ!!!!』


夜中に出す声でも女が出すような声でもない声が出た

生まれて初めて腰が抜けた
その場にペタッと座り込んで全身ガタガタ震える
涙が勝手にぼろぼろ出てくる


い『見たな?』

絶叫で起きたいとこくんが背後で喋った瞬間、漏れるかと思った。


多分私がトイレ行ってるときに仕組んだんだ
私を驚かすために、泣かせるために……?



殺意



とりあえず当たり前のように蹴り倒して脚でいとこくんの首をホールドする
腕力じゃ勝てないから、脚で。

その気になればこいつを絞めれる

み『……なんでこんなことをしましたか?』

い『みな姉を懲らしめようと……』

ワンランク強く絞める

み『次、そんなに私のことが嫌いですか?』

い『そ、そんなことない……大好k』

ワンランク強く絞める

い『ぐぇ』

み『最後です。言いたいことは?』

い『み、みな姉髪切っt』

み『さよなら』



い『ごめんなさい!ごめんなさい!僕が悪かったぁぁぁ!』

それが聞きたかった
にっこり笑っていとこくんからおりる

み『うんっいいよ。私も怒ってごめんね』

まぁ確かに発端は私が怒ったことだからねー

い『あー、今回ばかしはダメかと思ったぁ……!』

み『んーん、わかってくれたらいい。私からも言わなきゃいけないから』

首をさすりながら座り込んでいるいとこくんに出来る限り、私ができる最大限の優しさで抱き締めてあげた

そして耳元で






み『……次はねぇぞ。』


い『あれー?僕の命がってことかなー?』

み『ご想像にお任せします。とりあえず……』





み『あの写真なんとかしてぇぇぇ!怖いいいいい!』



……で、今

私も悪いことしたなぁと思ったので仲直りの印にいとこくんは隣で寝てます
いとこくんが
い『仲直り?んー、じゃあ一緒に寝てよ』
というからなにかと思えば

これもう爆睡。一応女が隣で寝てんだから緊張の一つくらいでもしろや

まぁ子供の頃はよく一緒にお昼寝してたしねぇ。

スマホで照らしても起きない。
まー安心しきった顔しちゃって

別にのろけてる訳でもなければそういう間柄でもないけど
いつか私にもこの子にも、本当に好きな人ができるのかな

そしたらこんな風に遊べなくなるのかな

成人しても仲のいい親族だから
もっと仲良く、できれば私の兄妹とももっと一緒に笑いあって

ずっと、こんな関係が続けばいいなって


ちょっと、本気で思ってる。


役立たずなお兄ちゃんも
わがままな妹も
今隣で寝てるいとこくんも大好き。

職場のスタッフ達も仲良くしてくれて嬉しいし
サイコさんもなんだかんだ心配してくれるし
だるさんはもう尊敬しかない
まだ会ったことはないけど、私と仲良くしてくれる大好きな人もいる。


みんなと一緒にいられるのなら

私はなんだってする


なんか気づいたら手握られてるけど
ちょっと痛いけど

このまま寝ようかな

なんか、いっぱい怖かったし泣いたけど

こんなの一人じゃできないし
もっともっとみんなと一緒にいたいって強く思う日でしてとさ。まる