今年もお雛様登場。


雨水の日と迷いましたが、後回しにすると億劫になりそうなので、5日の大安に出しましたニコニコ

綺麗目がハートキューン


最近、オリンピック観たり、借りてきた本が面白ろかったりで、夜の自由時間が充実しています飛び出すハート


ワイン飲みながら、カーリング観ながら、本読みながら、ドラクエウォーク(スマホゲーム)やってたら、気持ち悪くなりましたがねオエー



足あしあと足あしあと足あしあと足あしあと足あしあと足あしあと


「臨床の砦」夏川 草介

「神様のカルテ」が好きなので、面白そうと手に取りました。


昨年1月のコロナ感染拡大時期、地域で唯一の感染症指定医療機関である信濃山病院が舞台です。


信濃山病院は病床数二百床、呼吸器や感染症専門医はいない。重症患者の治療は困難な小さな病院です。


大学病院も含めて近隣の病院はコロナ患者受け入れ拒否。発熱外来さえも受け入れない状況。


感染拡大第三波をうけ、もともとコロナ患者対応病床は六床だったが最終的には三十床以上にまで増え、、、その極限状態で奮戦する医師、看護師、病院スタッフ達の物語です。



フィクションであるとわかっていても、水の中にいるような息苦しさを感じました。



本書を読み進めて行く中で、コロナ関連のニュースなどを見たときに感じた、憤りや困惑、軽蔑感などを作中の人物が感じたり意見を述べる場面があります。


その中で、クラスターが発生した高齢者施設に対して嫌がらせや誹謗中傷について、医師達が話す場面がありました。


若い医者はそんな奴はこちらから診療拒否してやると声を荒げますが、それを嗜める敷島医師の言葉が印象的でした。


(以下引用)

「我々は確かに過酷な状況にあります。しかし、だからといって、過激な発言をしていいわけではない」

「大切なことは、我々は同じような負の感情に飲まれないことでしょう。怒りに怒りで応じないこと。不安に不安で応えないこと。難しいかもしれませんが、できないことではありません。」


その後に続く

怒りにはジョークを、不安にはユーモアをという日進医師の応答を心に刻みたいものです。



ニュースなりSNSを見て「え?」と思ってしまう事も多々ありますが、真正面から異論を唱えたところで彼らの心には届かないですし。


(ブログで濃厚接触者で自宅待機のはずなのにお出かけ記事アップしているの見ちゃって、、、うぇぇネガティブ)


「正解ではないかもしれないが、最善を尽くす」

自分に言い聞かせ、そういう日々を積み重ねるしかないですね。


また、病院スタッフと行政の板挟みになりながら、コロナ患者の入院調整や病床確保、入手困難とされたアビガンなどの確保を担当してきた三笠医師の言葉も印象的でした。



「大切なことは、あんな恐ろしい世界の中でも、我々は孤独ではなかったということでしょう。」

と、「相模原論文」をお守りのように、手元に置いていた三笠医師。


信濃山病院と同じ小さな病院でコロナと戦った記録です。

論文の最後には、医師と共に奮闘した看護師をはじめとする病院スタッフに対する謝辞で締めくくられているそうです。


感染爆発で病院機能がパンクしている状況より、院内感染が発生した時より、なにより横浜のクルーズ船の患者を受け入れた時が一番恐怖を感じたと語っています。


まったくの未知のウイルスとの対峙。


それは「死」との対峙に他ならなかったと。


「わからないというまさにその事実が、最大の恐怖であった」




改めて、その恐怖に対峙し立ち向かう医療関係者の方達に感謝しかありません。



私に出来ることといえば、感染リスクを徹底して避けて、なおかつ体調管理をきちんとして出来るだけご迷惑をかけない、ということしかないのが申し訳ないです。


コロナが未知のウイルスから既知のウイルスになること、そしてこの災害が収束することを祈ります。



殊勝な事を書いたのですが、実際のところステイホーム大好き勢なので、まあまあ楽しく過ごしていますがねひらめき飛び出すハートおうちダイスキ。