我が家にはぽぽちゃんがいます。
ぽぽちゃんって、レミンちゃんとかメルちゃんより着せ替えのお洋服が少ない?
よし、それならハンドメイドしてみよう!
と数ヶ月に一度試みては撃沈。
で、トップスを作ったら
型紙通り切ったはずなのに裾が合わない。
そして再挑戦
なんとか出来た
(初心者なので、扱いやすい布で挑戦すべきでした)
フリルスカートにも挑戦
ギャザーを寄せるのに苦戦
もっとヒラヒラさせたーい。
細かいことは気にせず試着。
お願いします。
この達成感はハマりますね
今週読んだ本
「泣き虫ハァちゃん」河合隼雄
臨床心理学者である河合隼雄先生の幼少期の思い出を綴った本です。
感受性が強くすぐに泣いてしまうハァちゃん。(隼雄先生)
昭和3年生まれのハァちゃん。軍人の力が強くなり「泣く奴は男じゃない!」と罵倒されたりする時代。
ハァちゃんだって泣きたくて泣いているわけじゃない。どうして僕は泣き虫なんだ?と、お兄ちゃんやお母さんに聞きます。
お母さんは「男の子だって悲しい時は泣いていいんだよ」と、優しく教えてくれてあるエピソードを語ってくれました。
ソンナ オヤニ ワタシハナリタイ 唐突
ハァちゃんの心の豊かさに感銘を受けますが(どんぐりころころの歌で泣けるんですよ)ご両親の懐の深さに驚きます。
巻頭の人物紹介でお父様を「厳格だがリベラル」と評しているのが絶妙で、戦前にこんな柔軟な考え方が出来る男性がいた事に驚きます。
あの時代にハァちゃんの家だけサンタクロース来るんですよ
すごく勉強になったのが、ハァちゃんが小学4年生ごろのエピソードでした。
親友の男の子や初恋の女の子が唐突に転校してしまったり、ちょっとした事件でクラスから除外されたような気持ちになり、ハァちゃんは「孤独」と言うものを知ります。
考えてみたら大好きだった幼稚園の先生も突然いなくなってしまったし、もしかしたらお母さんが死んでしまうかもしれない、大事な人はみんなどこかに行ってしまうかもしれない。
「僕は一人」という感覚に馴染めず、孤独や不安を募らせてしまいます。
夜中に急に寂しくなり、我慢できずご両親の寝室へ行き、お父さんの布団に潜り込みます。
お父さんは何も言わずに布団にいれてくれました。
朝起きた時、お父さんもお母さんもハァちゃんには特に何も言わずに普通にしています。
でも、子供部屋で一緒に寝ているお兄ちゃん達に気がつかれ「4年生にもなって親の布団に行くなんて」とからかわれてしまいます。
お父さんは「みんなそうだったんだよ」と静かに諭すと兄ちゃんも「そういえば僕も4年生の時変だった。ごめん」と素直に謝ってくれたのです。
すると、ハァちゃんの「僕は一人」という気持ちがすーと落ち着いたそうです。
おそらく思春期の初期段階だったのかもしれませんね。
自分がひとりの人間である事に気がつくと言うことは、自立の第一歩だし、同時に孤独感が生まれるのでしょう。
娘は5歳なのでもう少し先になるかもしれませんが、このエピソードを読んでおいて良かったです。自分が10歳ごろのことなんて全然覚えてないですからね。
ハァちゃんのご両親のように、世相に惑わされず子どもの心を大切し柔軟に向き合いたいものです。
とても良い本に巡り会えました