娘は、朝は起こすまで起きません。
仮に目が覚めても、私が起こしに行くのを寝室で待ったいます
起こしに行くと、私の膝枕に寝っ転がったり、ぎゅーっとしたり、起きなさーいとこちょこちょされたりを楽しみにしているようです
可愛くて大好きな時間なのですが、朝の身支度やご飯などまあまあ時間がかかるので、そんなにのんびりしてもいられないのです。
起こす時は聖母の微笑みでも、その後だんだん般若になっていってしまいます
今日は珍しく、自分で起きてリビングに降りてきて、支度も朝ごはんもスムーズ
朝の支度が○分までに出来たら、アドベントカレンダーを朝開けてもいいよ、という約束が10日目にしてやっと達成されました
なんとフィギュアと娘が大好きないちごのチョコレートが当たって、ハッピー
これを成功体験として、朝のお支度のスピードが上がるといいなぁ。
読んだ本
「天皇のものさし 正倉院撥鏤尺の謎」
由水 常雄 著
正倉院の宝物のひとつ「撥鏤尺」
象牙を染めて彫刻を施したものさしです。
何故「ものさし」が宝物であるのか?
もちろん、その壮麗な彫刻などに美術的な価値はあるのですが、そもそも「ものさし」は権力の象徴であり、国のトップでないと所持する事が出来なかったのです。
なぜか?
政の重要決定事項を決めるために、このものさしであみだくじを作ったからでしょうか?
もちろん違います。
徴税を行う際には、田畑の測量を行い、そこから納税額が決定されます。
この測量に使われる「尺度」が、量る人によって違ったら?
大混乱でとんでもないことになります。
この尺度を決定するのが国のトップであり、尺度の基準となるのがトップが所持する「ものさし」なのです。
正倉院に収められている撥鏤尺は、まさに天皇のものさしであり、当時の基準尺度を司るものだったのです。
しかし、この超重要な撥鏤尺が、いつのまにか正倉院の中で増えたり、減ったりしているのです。
また、正倉院の中で消えた撥鏤尺が民間のコレクターや古美術商が所持していたというケースも出てきます。
なぜ?!
不思議ですよね。
その撥鏤尺の行方を著者が追ううちに、浮かび上がったキーパーソンが蜷川式胤。
明治維新の頃に正倉院の調査を行い、宝物の目録を作成した人物です。三条実美や岩倉具視とも親交のあったとのことです。
(直近で読んだ本の登場人物が突然出てくると無性に嬉しくなりません?)
著者は失われた撥鏤尺にたどり着く事ができたのか?
小説でもないのに、最後はドキドキハラハラしてしまいました