表紙に一目惚れして借りました。

「わいわいきのこのおいわいかい」
絵 タチヤーナ・マーヴリナ
文 レーマ・ペトルシャーンスカヤ

ヤマドリダケのおじいさんのお誕生日のお祝いを、キノコや虫たちがするお話です。


私はなんとなーく、宮沢賢治の童話を思い起こしました。
キノコじゃなくてどんぐりだっけ?キノコも出でこなかったかなぁ。

物語はともかくとして、絵がとても印象的です。
巻末のキノコの解説を読みながら眺めると、それぞれのキノコの特徴をよく捉えていることがわかります。

日本でおなじみのナメコやシイタケ、シメジなどは出てきません。
馴染みがない上に、長い名前のキノコばかり出てくるので読み聞かせで噛みまくってたいへんでした。

日本にはないキノコもあるし、毒キノコのはずなのに食用として登場していたり、翻訳はなかなか苦労したことが最後の解説にありました。
本編も面白かったのですが、解説で語られる苦労話も読んでいてニヤリとしてしまいました。


ああ、宮沢賢治が読みたくなってきました。