最近、木のおもちゃをたくさん取り扱っているおもちゃ屋さんを見つけました。
おもちゃの他に絵本や児童書、そしてその関連書籍も豊富なので、娘も私も大好きなお店です。
そこで見つけたミヒャエル・エンデの「ものがたりの余白」という談話集を読んでいます。
読み進めていくうちに、しまった、私は彼のデビュー作である「ジム・ボタンの機関車大旅行」を読んでいない!と気がつきました
「ものがたりの余白」は途中だけど、ジム・ボタンが読みたくてうずうず。運良く図書館で見つけたので、先に読み始めました。
小さな小さな島国「フクラム国」には、王様が1人、家来が2人、そして機関士のルーカスと機関車エマが住んでいました。
ある日この国に小包で赤ん坊が届きます。
ジムと名付けられた赤ん坊は、フクラム国で愛情いっぱいに育てられます。
しかし、フクラム国は小さな国。ジムが来た事で人口過剰になってしまうのです!
王様は悩んだ末に、機関車のエマを国から出そうとルーカスに相談します。
もちろんルーカスは大反対。そしてルーカスの親友になったジムも大反対。
エマが追い出されるなら自分もと、ルーカスもジムもエマに乗ってフクラム国から新天地を求めて冒険の旅に出ます。
あらすじはともかくとして、この本の表紙からしてワクワクしますね。
機関車に船の帆が付いていて、波を乗り越えていく様子。どんな物語が始まるんだろう
と、あれこれ想像しています。
物語の随所に、少し意味深なところがある気がします。大人はそこをあれこれほじくり出して考え込んでしまうと思います。
例えば、ジムは黒い肌をしているのですが、ジムが来ることによってフクラム国が人口過剰となるというモチーフはアフリカの人口増加が示唆されているのかな?
とか、
遠近法が逆に作用してしまう「みかけ巨人」の話は、エンデが幼少期を過ごしたナチス体制の影響があるのかな?
とか、小難しいことを考えてしまいます。
でも、これはあくまでも子どもの為の本なのです。妙な深読みなどせず、ワクワクドキドキしながら読めばいい。
ジムやルーカスが考えたことを、そのまま感じたらいい。
そう思うと、自分が子どものうちに読めばよかったな、と少し後悔してしまいます。
大人になってしまうと、余計なことばかり考えてしまうので一緒に冒険する事が出来なくなってしまいます。
そこがちょっと切ないです。
娘は2歳なので、児童書を読むのはまだまだ先ですが、興味を持った時に手に取れるよう少しずつ本棚に忍ばせていきたいです。
しかし、最近の本屋さんの児童書コーナー。漫画やライトノベルのコーナーかしら?と思うくらいアニメっぽい絵の表紙ばかり。
可愛いし、手に取りやすいだろうし、それが悪いとは思いませんが、どれも同じような絵柄なのがつまらないです。
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