娘が自分の部屋で、お人形やら積み木やらと、ペチャクチャお喋りしながら一人で遊んでいました。
なにしてるのー?
と、入って行ったら
違う
と、怒られました。
え?なに、もう思春期??
2歳2ヶ月になった娘。なにやらよくおしゃべりしています。
娘がまだ、寝返りもしない、ものも言わない赤ちゃんの頃。
日中のお遊びタイムの時になんと声をかけてよいかわからず、困りました。
授乳やオムツ替えなど、お世話の時は、それなりに話題がありました。
「いい飲みっぷりだね!」
「おしりプリプリ」
など。
しかし、世間話などが苦手な私は、それ以外の時間、娘になんと声をかけたらよいかわかりませんでした。
「今日もかわいいね!」
「いい笑顔だね!」
言葉がつきると
「いいお天気ですね」
「近頃、調子はどうですか?」
など、当たり障りのない言葉をかけるのですが、もちろん娘は喋らないので、出した言葉はすべて空気に溶けていきます。虚しくなって口数はどんどん減っていきました。
語りかけ育児などが推奨される中、私がこんなに喋らないと、娘も言葉が出てこなくなるかもと、焦りました。そこでなるべく、絵本を読んだり歌ったりしました。
しかし、絵本は1冊1分以内でおわるし
歌は音痴なので、聞かせてもよいものか自信がありませんでした。
対応に苦慮し、また、慣れない育児にノイローゼ気味だったのか、挙げ句の果てには
これらの詩集を、引っ張り出して朗読したこともありました。
いま思えばマザーグースの詩集とか注文すれば良かったのに。よっぽど切羽詰まっていたんですね
絵本の執筆もしている谷川俊太郎さんはともかくとして、智恵子抄はちょっとと、主人から苦言を呈されました。
だって、喋ることないんだもんとふてくされもしました。
そんなこんなで、私自身は今も迷走しておりますが、一方で勝手にペラペラ喋っている娘。
何が良くて何が悪いのか、育児に正解はないし、あったとしても、誰にもきっと永遠にわからないでしょう。
智恵子抄の「レモン哀歌」を朗読されて、ポカンとしていた娘の顔。その顔を思い出して、ふふっと笑える今があるので、良しとしましょう。
尚、これらの詩集を片っ端から読み聞かせたわけではないのでご安心ください。
谷川俊太郎さんは「はる」や「小さなスフィンクス」などが好きです。
今、パラパラめくっていたら「ことばあそびうた」から選ばれた詩は、今の娘に読んであげたら面白いかも
「ののはな」や「き」など、リズム感が楽しいので、娘がお昼寝から起きたら読んでみます