時々、脳みそを自分の為に使いたいと思う。
専業主婦なので、時間の自由はある程度きくが、思考は常に食事の支度の事や、日用品のストック、家のあれこれの雑事。
そして、一歳8ヶ月の娘はこちらの都合などおかまいなしに、絵本を読めと持ってきたり、積み木がうまくいかなくて絶叫したり、雨なのに帽子をかぶって外にいこうとアピールしたり。
娘が寝た後も、主人と次の休みの旅行はどおしようか?今度の週末義両親がくるけどご飯どこに食べにいこうか?など、話し合うべき議題がまあまあある。
幸せなことではあるが、自分の脳みそを自分の欲望の為に使いたいと切実に思う時がある。
そんな時は、なるべく、日常生活とかけ離れた世界の本を読むことにする。
料理のエッセイ→献立に組み込めるものはないか考えてしまうので却下
子どもが出てくる本→娘の事を思い出して、誕生日プレゼントどうしようかなどと考えてしまうから却下
恋愛および結婚生活に関する話→実生活と比較してしまうから却下。
こんな時は、雑念を振りほどいて集中しないと頭に入ってこないような古典気味の本を引っ張り出す。
今回は
子どもの頃から叙事詩イーリアス、オドゥッセイアが大好きだったシュリーマン。トロイア戦争は絶対あったんだと信じ、発掘の為、身を粉にして働き巨万の富を得た。(運と商才もかなりあったが)そして、発掘の夢を叶え遂には、その痕跡を発見した。
という、サクセスストーリーが有名です。
信じれば夢は叶う
そんな、少年漫画な自伝だと思って手にとってみました。
シュリーマンが巨万の富を得る為に一生懸命働いた理由は、トロイア発掘よりも幼い頃結婚の約束をしていた女性を迎えに行く為だった事を知ってなんだかほっこりした。
それと、彼が語学が非常に堪能かつ、語学習得が趣味だった事に驚いた。
しかも、
大きな声で音読。
ちょっとした翻訳をする
1日一回は授業をうける
興味のある対象について作文を書き添削してもらう
直した文章を暗記して、次回の授業で暗誦する
この訓練を繰り返して、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、そしてギリシャ語を短期間でマスターしたそうだ。
仕事の必要に迫られての事もあっただろうが、目標を決め達成する情熱、およびそのプロセスを短期間で効率よく構築する冷静さに感服した。
ところどころで立ち止まってしまいなかなかトロイア発見までたどり着かないが、それはそれで良い。
読んでいる間は、私の脳みそはドイツやトルコ、ギリシアに思いを馳せていられる。それはとても贅沢な時間。
次回は実益も兼ねて、この時間を語学に割いてみようかな。と、思うのは何度目だろうか?
