朝食を済ませると何となく二人で
電車に乗ろうかって・・・
ぶらっと、富山まで行って
高山線に乗り換えて
夕飯の時間までに
帰れるところまで行ってみようと、
夕方6時15分に電気炊飯器をセットして、
10時半頃家を出た。
金沢から鈍行で約1時間で富山
20分ほど後に猪谷駅行きがあったので
富山駅でお弁当と飲み物を買って
高山線に乗り込む
77人乗りの1車両のローカル線
20~30人の客が乗っていたが
各駅でほとんどの客が降りて行き
猪谷駅に着く頃には私達夫婦と
中年男性一人になっていた。
猪谷駅は無人駅で
私達の乗ってきた電車が20分後に富山に戻るらしい
その24分後には特急の富山行きが時刻表には
記されているのだが、鉄道に詳しくない二人には
俄かに信じがたかった、だいたい富山駅で
高山線に乗るときも
「猪谷って?どんなとこ?何があるの?」
「知らんなぁ?」
などと、何の予備知識もないまま思いつきで電車に
乗ったのだから・・・
そんな、ゆるさが気ままな電車の旅の
面白いところで、なんだかわくわくして楽しい。
20分の時間を改札もない駅舎の外に出て
その辺りの様子を伺いに少し歩いて見た。
駅から、20~30秒のところに
「猪谷関所館」と書かれた資料館が、
「ちょっと入ってみるか?」
「そうやねぇ~」
入館料150円の小さな資料館、私達のほかに
老夫婦、中年のご婦人、すると館長らしき年配の男性が
「いやぁ~、どうも、ありがとうございます。
ちょっと話をさせて下さい。」
とどこからか出てきて、古文書や籠の渡しを
ジオラマなど見ながら説明してくれる。
中年のご婦人と私達は電車の待ち時間潰しに
来ていたので途中何度か時計を見るのだが
一緒にいたご婦人は、館長の話が終わると
慌てて出て行った。
私達は特急に乗ることにして、もう少し館内で
時間を潰した。
猪谷駅に戻るとさっきのご婦人
「お乗りにならなかったのですか?」
「駅に着くと電車が出て行って・・・」
それでも、そう困った様子ではなかった。
特急は時刻通りにやって来た。
大きな車窓から原風景を眺めながら富山駅に戻り
1時間ほど駅周辺を散策して
また、鈍行に乗って家に戻ったのが午後5時半
ささっと、簡単に夕飯の支度ができた頃
ご飯も炊き上がり、70を過ぎた義母と三人で食卓を
囲む、食事をしながら今日あった話をする。
「出掛けてみると、色んなことがあって、色んな
人や、物を見れていいもんやねぇ~」
義母も私達の今日の出来事を楽しんでいる。
ふっと、私は、昨夜娘とDVDで観た映画
『ギルバート・グレイプ』を思い出していた。














