EPSDCブログ読者のみなさま、こんにちは。

スウェーデン スカンジナビアン矯正コーススウェーデンの米田はると申します。 


今期より加治彰彦先生の矯正コースのインストラクターとして入っております。



さて、東京では桜のつぼみも膨らみ始めた先週末、
スウェーデン 加治彰彦先生の第2期 スカンジナビアン矯正コース スウェーデン の2回が開催されました。




今回の二大トピックとなった、

‘ブラケットプレースメント’ と ’アンカースクリュー(AS)’

加治彰彦先生からじっくり講義と実習にて スウェーデン スカンジナビア式矯正治療 スウェーデン
学びました。


また午後は、ASを応用したケースで症例検討を行い、
受講生の宿題ケースの診断・治療計画の検討

も行なわれました。


矯正治療というのは、診療内容に幅も選択肢も広がり、
難しかった問題も易しくなる事もありますが、反面、術者主導の治療計画になったり、
必要のない矯正治療が行なわれている事もあります。


その結果、本来患者さんが望まれていない結果となったり、
更には別の問題を引き起こす原因にさえなってしまう場合もあると言う事を
充分理解しておく必要があると思います。

この加治彰彦先生のコースでは、術者主導の矯正治療にならないよう、
矯正治療を診査、診断か ら学び、患者様にとってよりよい選択肢、治療ができるよう、EBMのエッセンスをからめ 矯正治療を学ぶことを主眼においています


。


昨今、
全顎矯正治療では、ストレートワイヤーテクニックが主となりつつあります。
そこでは ブラケットプレースメントは大変重要となります。


実は第1期では講義のみのコースでしたが、第2期より、
実習にて実践を学んでおります。


今回の講義内容、そして実習内容をお伝えいたします。
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まずは、ブラケットポジションについてどんな事に注意し、決定するのか? 
臨床例をみながら、実際の患者様の模型を使って、
ブラケットを 装着していただきました!



そして、切端の咬耗、傾斜や捻転の強い歯牙などへの対応など、
臨床で 考慮しなければならないことなどたくさんの事を学びます。



また、
アンカースクリュー(AS)は、絶対的固定源として近年矯正治療で頻用されていますが、
従来では難易度の高かったケースの治療を可能としたり(大臼歯の遠心移動、開咬など)
部分矯正治療の固定源(挺出した歯牙の圧下、傾斜した歯牙のアップライト、
シザーズバ イトの改善など)としても使用され、矯正治療では必須となりつつあります。


さらに、ASの基礎 について学び、実習では臨床の埋入感覚と近い木片と、
スケルトンのエポキシ 模型に目隠しをし、セルフタッピング法とセルフドリリング法の
2種の方法でASを埋入 しました。


歯根との距離感や、埋入方向の確認など、臨床により近い状況で行いました。
   

 
 
 
 
 
 



午後からの症例検討では、
第2大臼歯欠損部に智歯をASを併用して近心移動させた全顎矯正症例 や、
第1大臼歯欠損部に第2大臼歯が近心傾斜したものをASを使用して部分矯正で
アッ プライトした症例をディスカッションしました。



その他、受講していただいている先生の臨床の相談症例を検討し、

かなり盛りだくさんな1日となりました。


次回は、第3回目5月ですね。

ではまた次回にスウェーデン



おしらせクリック

加治彰彦先生のスカンジナビアン北欧矯正コース
第3期は2017年4月開講予定ですスウェーデン王国

EPSDC スカンジナビアン矯正コース 
インストラクター 

米田 はる
はる

お問い合わせは
EPSDC研修会コース事務局
epsdc.course@gmail.com