こんにちは
立春が過ぎたとたん大雪に見舞われ、冷たーい風が吹きすさんでいますが
ちょっと、お肌の乾燥が気になる季節
こっそり保湿に取り組むEPSDC女子チームMIHO&HANAです
先月のEBM勉強会で取り上げたトピック「PMTC バイオフィルムの破壊」
が巷で反響を呼んでいるようで、「どんな内容だったのか聞きたかった。」
とのことですので、今回わたくしまとめてみましたよ
前回のEBMトピックは、実際に今 EPSDCコースに受講されている
歯科衛生士デイスカッションの中で湧いた疑問だったのですよ。
PMTCは何のためにやるの?バイオフィルムの破壊は必要か?
から決定されました
以前のEBMセミナーで取り上げられた、
カリエスコントロールの動機付けキット「細菌検査」同様に、
患者さんのメインテナンス時にPMTCをルーティンワークにされている医院さんも
多かったのではないでしょうか。
HANAはEPSDCに入る前は、細菌検査もPMTCも普通に何も考えずやっていました


だって、そういう診療のシステムだったので

でも、その職場で一緒にいた衛生士さんからは、
「メンテには真面目に来ているのですが、カリエス作っちゃって・・・
上手く目立たない様に治してもらえますか?」
と報告を受ける事が度々ありました。
また、そういう所に限って、治療も難しい場所だったり・・・
定期的にメインテナンスに来ていてPMTCを受けているのにカリエス??
仕方ないのかなー。やっぱり予防って難しのだね。というような感じで考えていました。
このトピックへの参加者が多かったのも、実は
同じような経験をされている方が多いからなのか

Cariesは防げないと感じてしまっている方が多いからなのか

と考えてしまうHANAなのでした。
それはさておき、
そうそう、PMTCってなに?から始まりました

皆様、答覚えていますか?
PMTCとは、ペル・アクセルソン先生が提唱したもので、
「リスク部位を対象にした、プラークの選択的除去」
ですよね!
正しく、ご存知でしたでしょうか?
歯面全面に、ブラシ当てていませんでしたか??
リスク部位だけに、当てていましたか???
ここから、さらにDr.Mから恐ろしい問いかけが・・・
「皆さんは、対象者を考えてPMTCを行なっていますか?」
ドキッ

メンテのシステムに組まれているとしたら、対象者は全員??!
すみません。考えていないです。
この後は、その効果はどの様なものなのか?
参加者全員で、ディスカッションです

スッキリするから?
気持ちの良さ? なんてご意見も。
さらに、困ったことは?
代償は?と、ディスカッションは続きます
来てもらっているのに、Cariesが出来てしまう・・・・・・
1つの考え方としてはあると思いますが読者のみなさまも是非PMTCの根本を
もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
PMTCの効果の実際はどうなのか?
研究が見たくなってきましたね!!
実は、1972年から研究は始まっておりました。
(MIHO&HANA、産れていないです。)
ここで、行われたKarlstadModelでは効果がある。と結論づけられました。
KarlstadModelとは何でしょうか。
これは、
①繰返しの口腔衛生指導、食餌指導、フッ化物
+
②PMTC
でした。
これを、2週間に一度行う・・・
かなりの頻度ですね。
この研究の後、本当に効果があるのか多くの研究がされてきました。
すると、効果が無いと結論づける研究も・・・
何故??
ここでも、対象者がキーワード!
Perioの患者さんには効果が無いと言う事だったのですね。
そういえば、もともとはCariesの研究でしたよね・・・
忘れてた
このような、PMTCの背景も学びつつ・・・
この文献を読む限りでは
KarlstadProgramから、PMTCを行わなかったGroupが
一番効果がありそう


結局、
OHIはPMTCと同じぐらいのメリットがあるのでは?
繰り返しのOHIが大事で、
その、頻度のガイドラインはないので、
リスクベースドで決めていきましょう!
ただし、Young adultに限りますが・・・
まとまりましたね!
わたし的には今までのEBM勉強会トピックの中では、
一番スッキリとした面白かったように思います
さぁ、明日の臨床どうしましょう?!
EBMで得た知識は、そのままでは使えませんよね。
勿論、
「私達のクリニックでは使わない」
この選択肢もありなのですから。
少しずつではありますが、
日々の臨床に、深みを増せるように・・・
明日もがんばるHANAでした




立春が過ぎたとたん大雪に見舞われ、冷たーい風が吹きすさんでいますが
ちょっと、お肌の乾燥が気になる季節

こっそり保湿に取り組むEPSDC女子チームMIHO&HANAです

先月のEBM勉強会で取り上げたトピック「PMTC バイオフィルムの破壊」
が巷で反響を呼んでいるようで、「どんな内容だったのか聞きたかった。」
とのことですので、今回わたくしまとめてみましたよ

前回のEBMトピックは、実際に今 EPSDCコースに受講されている
歯科衛生士デイスカッションの中で湧いた疑問だったのですよ。


から決定されました

以前のEBMセミナーで取り上げられた、
カリエスコントロールの動機付けキット「細菌検査」同様に、
患者さんのメインテナンス時にPMTCをルーティンワークにされている医院さんも
多かったのではないでしょうか。
HANAはEPSDCに入る前は、細菌検査もPMTCも普通に何も考えずやっていました



だって、そういう診療のシステムだったので


でも、その職場で一緒にいた衛生士さんからは、
「メンテには真面目に来ているのですが、カリエス作っちゃって・・・
上手く目立たない様に治してもらえますか?」
と報告を受ける事が度々ありました。
また、そういう所に限って、治療も難しい場所だったり・・・
定期的にメインテナンスに来ていてPMTCを受けているのにカリエス??
仕方ないのかなー。やっぱり予防って難しのだね。というような感じで考えていました。
このトピックへの参加者が多かったのも、実は
同じような経験をされている方が多いからなのか


Cariesは防げないと感じてしまっている方が多いからなのか


と考えてしまうHANAなのでした。
それはさておき、
そうそう、PMTCってなに?から始まりました


皆様、答覚えていますか?
PMTCとは、ペル・アクセルソン先生が提唱したもので、
「リスク部位を対象にした、プラークの選択的除去」
ですよね!
正しく、ご存知でしたでしょうか?
歯面全面に、ブラシ当てていませんでしたか??
リスク部位だけに、当てていましたか???
ここから、さらにDr.Mから恐ろしい問いかけが・・・
「皆さんは、対象者を考えてPMTCを行なっていますか?」
ドキッ


メンテのシステムに組まれているとしたら、対象者は全員??!
すみません。考えていないです。
この後は、その効果はどの様なものなのか?
参加者全員で、ディスカッションです


スッキリするから?
気持ちの良さ? なんてご意見も。
さらに、困ったことは?
代償は?と、ディスカッションは続きます

来てもらっているのに、Cariesが出来てしまう・・・・・・
1つの考え方としてはあると思いますが読者のみなさまも是非PMTCの根本を
もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
PMTCの効果の実際はどうなのか?
研究が見たくなってきましたね!!
実は、1972年から研究は始まっておりました。
(MIHO&HANA、産れていないです。)
ここで、行われたKarlstadModelでは効果がある。と結論づけられました。
KarlstadModelとは何でしょうか。
これは、
①繰返しの口腔衛生指導、食餌指導、フッ化物
+
②PMTC
でした。
これを、2週間に一度行う・・・
かなりの頻度ですね。
この研究の後、本当に効果があるのか多くの研究がされてきました。
すると、効果が無いと結論づける研究も・・・
何故??
ここでも、対象者がキーワード!
Perioの患者さんには効果が無いと言う事だったのですね。
そういえば、もともとはCariesの研究でしたよね・・・
忘れてた

このような、PMTCの背景も学びつつ・・・
適切な文献に出会うには検索式を作る事が必要です。
その前に、、疑問のシナリオでした。
こちらが、シナリオ
↓
その前に、、疑問のシナリオでした。
こちらが、シナリオ
↓
P :成人の歯周病患者で
I :PMTC を行った場合
C :PMTC を行わなかった場合で
O :歯周病やう蝕、抜歯はより防げるか
検索式はこちら
↓
↓
(PMTC OR PMPR OR (professional tooth cleaning) OR (professional plaque remove*)) AND (periodontal* OR caries OR cavit*)
そこから、今回選ばれた文献はこちら
↓
↓
A systematic review of professional mechanical plaque removal for prevention of periodontaldiseases.
Needleman I, Suvan J, Moles DR, Pimlott J.
J Clin Periodontol. 2005;32 Suppl 6:229-82. Review.
Effect of three different dental health preventive programmes on young adult individuals: a randomized, blinded, parallel group, controlled evaluation of oral hygiene behaviour on plaque and gingivitis.
Hugoson A, Lundgren D, Asklöw B, Borgklint G.
J Clin Periodontol. 2007 May;34(5):407-15.
A 30-month longitudinal study of the effects of some oral hygiene measures on Streptococcus mutans and approximal dental caries.
Axelsson P, Kristoffersson K, Karlsson R, Bratthall D.
J Dent Res. 1987 Mar;66(3):761-5.
そうねー、
なかなか良い研究はないものですね。
この文献を読む限りでは
KarlstadProgramから、PMTCを行わなかったGroupが
一番効果がありそう



結局、
OHIはPMTCと同じぐらいのメリットがあるのでは?
繰り返しのOHIが大事で、
その、頻度のガイドラインはないので、
リスクベースドで決めていきましょう!
ただし、Young adultに限りますが・・・
まとまりましたね!
わたし的には今までのEBM勉強会トピックの中では、
一番スッキリとした面白かったように思います

さぁ、明日の臨床どうしましょう?!
EBMで得た知識は、そのままでは使えませんよね。
勿論、
「私達のクリニックでは使わない」
この選択肢もありなのですから。
少しずつではありますが、
日々の臨床に、深みを増せるように・・・
明日もがんばるHANAでした



