皆様、こんにちは
こんには!  目下EBMerを目指し訓練中のMasaです。
すっかり秋となりましたね 
そんな過ごしやすい季節ではありますが、近頃は台風が接近し荒れた天気の日が
続いています天気図 皆さん、外出される時はくれぐれもお気をつけください。
決して、ワタシが呼んでいるわけではございません、、、


11月はまたまたEBMオープンセミナーを開催します。
年内はこれで最後ですね。

今回取り上げさせて頂きます臨床の疑問は、K先生の疑問です。

K先生の臨床の疑問はコチラ....  ↓

ある予防セミナーでだ液検査は必ずやらないといけない!」と教わったが、
ハイリスク、ローリスク関わらず全ての患者さんに行なうほの正当性、信頼性が
唾液検査にあるのか!!?」
また、仮にだ液検査で陽性が出た場合に、陰性の場合と比べて治療方針に違いは生じるか?」

という、唾液検査についての疑問が寄せられました
歯


もしかして、このブログを読んで頂いている読者さんにも歯科医院で唾液検査なるものを
薦められた方もいらっしゃるのではないでしょうか
スライム

そして、勤務先のクリニックの方針にてまたはセミナーでやる必要があると聞いたから
とりあえず唾液検査を行なっている先生、衛生士さんもいらっしゃるのでは??

K先生、
Good questionです 

前回のEBMセミナーのお題だった高齢者の根面カリエス(ムシ歯)に続いて、
またまたカリエス(ムシ歯)についての疑問です


歯科では、カリオロジーの日本語訳の本
本が発売されたばかりです。
英語版はMasaも読んでいますが、やっと日本語版でましたね~。
訳がちょっと???  の部分もありますが、ま、それは多少はね...
でもやはり素晴らしい教科書です歯

さて、EPSDC-EBMセミナーの話題に戻りますが
K先生が疑問を持たれたように、唾液検査でMutans菌あるいはLactobacillus菌が陽性で
あれば、必ず齲蝕が発症するのか

あるいは、唾液検査自体必ずやらないといけないものなのか


うーん、カリオロジーに関しても疑問は尽きません、、、

皆さん、一緒に関西弁で考えましょう

せーの、唾液検査ホンマに必要なん

Let's try EBM
さあ、ここから文献検索を始めますが、まず検索式を考える為にも
疑問をシナリオ化することにしましょう


疑問シナリオ
「学童期(6~12才)の患者に唾液検査を用いてS.mutans、Latobacillusが
陽性であればう蝕は発症するのだろうか。」

特に今回は、対象群をう蝕の好発年齢6-12才で設定してみました
ここからおなじみPICOを作って行きましょう。

ワタシはこのようにこれ PICO を作ってみましたよ~これ

Patient
P:学童期(6~12才)の患者で
children , school children

Exposure / Intervention  
I:唾液検査でS.mutans、Latobacillusが陽性の場合
saliva test , S mutans, Latobacillus,positive

Comparison  
C:唾液検査で陰性の患者の場合と比べて
saliva test , negative

Outcome  
O:う蝕の発症率は高くなるのか
caries, prevalence, high



さて、このPICOをから作ったキーワードを使って文献検索に入っていきます
いつものPubMedで検索を行いました
↓②

(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed)

検索式saliva and (mutans OR lactobacilli)and children and caries

いざ、ポチッとな

725件もありました 

ここでSystematic Review で探してみます


Systematic Review とても良さそうです

これにしましょうか・・・

 おっと待って下さい NG

early childhood caries ということは、学童期ではありません、、

仕方ありません 他を探すことにします

ここで、SM・LB以外にStreptococcus sobrinus も探してみましょう

色んな検索キーワードを入れてみます。

探した結果、検索ワードにsobrinus とprevalenceを追加してsalivaを削除して
以下の検索式です


(mutans OR lactobacilli )and children and caries and prevalence and Sobrinus


再び、ポチッ


53件ヒットです。

4番目の文献が良さそうです


こちらが文献です。日本の先生の研究のようです日本
Mutans菌とSobrinus菌を調べた研究のようです
残念ながら、Lactobacillus菌ではありませんが・・・

うーん・・・PICOにピッタリ合った文献探しとはかくも難しいものですね
宮下先生は、もっといい文献を見つけたそうです
まだまだ修行の足りないワタシ・・・反省 
真のEBMerへの道はまだまだ遠く険しいですね


、、、と、そんな訳で今までならこれで文献が選ばれ、選ばれた文献を読んで行くのですが、今回はハードルをあげて勉強して行きますよサランラ

参加される皆さんにまず唾液検査情報を探して来ていただきますしゅくだいえんぴつ☆勉強
なんでもいいのです、自分なりに唾液検査に関してこれが良いと思う情報を
皆さんに調べて持ってきてもらい、その情報を吟味します。
持ってきて頂く情報はもちろん文献ではなく本とかネットからでもまったくOKですOK

果たしてその情報の真相は....    当日のお楽しみです語学


さて、次回のEBMオープンセミナーも歯科衛生士対象にしています。
といっても、なかなか本格的にEBMの勉強に取り組むDHも少ないですけどね犬?
難しそうなイメージなのでしょうか世紀末
確かに敷居は高いかもしれませんが、一度参加してみればそうでもないEBMセミナー!
お気軽なご参加お待ちしておりますよ~笑顔1

次回、EPSDC-EBMセミナー
「歯科衛生士臨床の為のEBM勉強会」トピック:唾液検査
日時:
11月16日(土)18:00ー21:00 南青山開催です 

hana*お問い合わせ/お申し込みhana*
EPSDC FB
epsdc3f@gmail.com  (MIHO)まで!


Let's try EBM