病院でMじいさんに会ってすぐ、急ぎの連絡事項を伝えました。

上司に連絡しようとすると、Mじいさんがすでにケータイで電話をかけているではないか!

ここは病院の集中治療室だよ。

ケータイなんて使っていいの??

おかまいなしにケータイでしゃべってました。

書類をカバンから出そうとしていると、一人のおばさんがやってきました。

Mじいさんのベッドの前で立ち止まったその人は、私をガン見しています。

「会社の者です…。」とガン見に耐えられず、身分を明かしました。

すると「妹です。」とその人は言いました。

Mじいさんの妹!

似ている!小柄なところが似ている!!

「いつもお世話になっております。」と挨拶すると、「ほんとに~ビックリしたでしょ?」と妹さんは言いました。

正直、驚いたってもんじゃないです。

プチパニックです。

「なんだか、車も取りに行ってもらったみたいで…ごめんなさいね。」と申し訳なさそうにしている妹さんに、「車の引き取りは私の上司がしてくださったので…とにかくお元気そうでよかったです。」と雑談していました。

1週間前に妹さんも退院したばかりだそうです。

妹さんといってもおじいさんの妹なので、おばあさんのハズですが、お元気そうでした。

決して病み上がりには見えない、不思議なおばあさんでした。

電話をかけ終わったMじいさんが妹さんの存在に気がつきました。

そして「あ~どうも。」と一言。

クールな兄妹関係なのか??

書類にサインをしてもらっている間に、妹さんは必要なものを買いに行っていました。

弱っているおじいさんに無理矢理生命保険の契約書を書かせているみたいな光景でしたが、仕事の書類なので誤解されていないか心配しました。

でも…Mじいさんの妹さんは、Mじいさんの妹だけあって相当マイペースでした。

買い物にかかった金額が495円だったそうですが、妹さんは病室に戻ってきた瞬間に引出しから封筒を出して、お金を徴収していました。

いくら家族といえども、そこのところはきっちりしておこうという強い意志を感じました。

また、妹さんは495円を徴収するのに、ものすごく時間がかかっていました。

やっぱりおばあさんだから、ゆっくりしか行動できないのでしょうか。