「俺たちの時代」は1980年6月5日にリリースされた、ヒデキ33曲目のシングル。

 

1980年と言えば山口百恵が3月に婚約を発表し10月には武道館で引退公演をした年だ。武道館公演の翌日に夜のヒットスタジオに出演し、西城秀樹、野口五郎、郷ひろみの新御三家が三人揃って順々に百恵ちゃんに向けてマイウエイを歌った。3人共歌唱力が高いが、やっぱりヒデキが一番素敵だった!

 

百恵ちゃんは結局映画やドラマで何回も共演した三浦友和のお嫁さんになることを選んだが、元々彼女は大のヒデキファン!デビュー前は自分の部屋中にヒデキのポスターを貼っていたそうだ。あの頃大人っぽく見えて皆憧れた百恵ちゃんだったが、結婚当時の百恵ちゃんはたったの21歳。今の時代の21歳でこれ程大人っぽい人はいないだろう。大人っぽいよりより若くて可愛いということを追求し過ぎる為か、兎に角世の中は変わったなと思う。

 

確かに今日発表されたが今年5月から「令和」元年になるわけだから、「平成」の前の時代である「昭和」はだんだん歴史上の遥か彼方の時代になっているのだ。私がヒデキをテレビで毎日見ていた子供の頃、明治や大正生まれの人を見ると、相当なおじいさんやおばあさんだと思ったものだが、今度はそういう風に自分が見られ始めているんだなぁ。

 

さて、「俺たちの時代」はこの年のモスクワオリンピックのJOCの応援歌として売り出したのだが、日本が結局モスクワオリンピック不参加を決めたので、発売後途中でレコードジャケットの写真を取り替えて販売した。よって2つのヴァージョンがある。一つは国立競技場で陸上競技姿のヒデキ、もう一つは緑を背景にしたポートレート風。

 

そうか、この頃は冷戦の最中。まだ地図は今のように沢山の国名が見えず、大きく「ソビエト連邦」と記されていた時代だ。

 

 

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俺たちの時代

 

作詞:たかたかし

作曲:水谷公生

 

空をかければ きみは鳥 

国境をこえて 翼をかけろ 

もどれないから青春さ 

うつりゆく歴史(とき)に 君を刻め 

友よ もっと高く もっときららかに 

愛と誇りを守るため 

友よ もっと熱く もっと美しく 

いま燃えろ! 俺たちの時代 

 

水に泳げば きみは魚 

大きな海を 自由に泳げ 

もどれないから青春さ 

あるときは迷い 泣くもいいさ 

友よ もっとつよく もっとしなやかに 

傷つき 人は愛を知る 

友よ もっと熱く もっと美しく 

いま燃えろ! 俺たちの時代 

 

風に走れば きみはヒョウ 

大地をけって 地球を走れ 

もどれないから青春さ 

一粒の汗に夢を語れ 

友よ もっと速く もっとたくましく 

今日は昨日の 今日じゃない 

友よ もっと熱く もっと美しく 

いま燃えろ! 俺たちの時代

 

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では、東京オリンピックの応援歌にしたらいいですね、ヒデキ。