第7歩のつづき…
ピョンやんは、
どこの机に座るべきか、一瞬迷いましたが
見知らぬ女子の後ろに座ることにしました。
イイヅカ君は斜め前です。
ずっと陰から見ていた人が近くにいると、ピョンやんは何故かハラハラしました。
(スパイのような気分です。)
これから週に一度、
イイヅカ君と同じ空間にいる機会ができてしまいました。
本当はイイヅカ君の真後ろに座りたかったですが…三人組の隣は避けたかったのです。)
ピョンやんは、
「これは運命だ!チャンスを伺ってぜったいに話しかけてやる…」
と、決意したのでした。
そして、
ガラガラ!、、
……
選択歴史担当の教師が、
教室に入って来ました。
鬼のような顔をした教師でした。
眉間にシワがよっていて、髪の毛は渦を巻いたような形をしています。
少しも優しそうに見えませんでした。
むしろ笑った顔が想像できません。
教師は自分の名前も名乗らずに、
「私が選択歴史の担当だ。」
とだけ言いました。
その後に、自分が毎日どれだけ忙しくしているかを15分ほど語りました。
(柔道部と剣道部の顧問掛け持ちと、1年生の副担任、交通安全委員会の担当で毎日の自転車小屋点検。家庭では2人の子供と妻がまっているとのこと。)
そして最後に、
「私は忙しい。よって、君たちには小論文のテキストを渡す。毎回はそれに取り組みなさい。」
と言い放って教室を出ていってしまいました。
この時ピョンやんは気づきました。
「もしかして、この授業を希望する者が少なかった理由は、この教師が担当になる可能性を皆恐れたのか?…」
……
ぴょんやんは、余り深く考えないようにしました。
教師がいなくなった教室はとても静かになりました。
教師がいない事をいいことに、騒ぎ出しそうな3人組でさえも静かにテキストに取り組み始めたのです。
ピョンやんも、とりあえずテキストに取り組み始めました。
良いことも、悪いこともあったなあ。
と思いながら取り組みました。
そして、
「チャンスは、授業終了後だ。」
と、
心の中でイイヅカ君に話しかけるイメージトレーニングをするのでした。
つ★づ★く
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