あるひ、朝早く水槽を観察していると、産卵した親エビで普通とは少し違う母親エビがいました。
ヒーターの下、暗くなっているところでじっとしている抱卵個体がいたのです。
よく観察するとツマツマもせず、抱えた卵に新鮮な水を与える動作もせず、じっとしています。
動かしているのは触覚をゆっくりゆらゆら揺らすこと、それと胸脚の一番最後の脚か、腹肢の一番初めの肢かをわずかに動かしていました。卵のすぐそばの肢だけ少し動かしています。
5分以上観察していましたが、ずっとこの状態です。体の向きを変えることもしません。
これって何なんだろう‥‥
そうは思ったのですが、ほかの作業もあり、15分位ここから離れていました。
その作業が終わって戻ってくると、その抱卵個体はまだそこにいました。
しかし、もぞもぞ少しずつ動き始め、腹肢をパタパタ動かしながらウィローモスに泳いで移動し、ツマツマし始めました。 腹肢を動かして卵に新鮮な水を与える動作も始まっていました。
うーーーん、あのじっとしていたしぐさはなんだったのだろう・・・・・
考えてもよくわからないのでAIに聞いてみました。
すると、その行動は、卵の最終的な腹肢への固定作業、「産卵から抱卵への移行期」を観察したのではないか ということでした。
今回観察した動作は初めて見たのですがAIを信用するのならば、そんな状態だったのか、貴重な行動だったんだと気づかされました。
とっても貴重なところを観察できて 本当に喜んでいます。
このまま順調に孵化、成長してくれればいいなぁ と思っています。