うちには柑橘系の木がたくさん植えてあります。
なのでアゲハチョウが葉っぱにちょくちょく卵を産み付けます。
基本的に生き物を殺すのは好きではないのでアゲハチョウの幼虫もそのまま大きくなってほしいと思うのですが
産み付ける卵の量がすさまじく、そのまま育ってしまうと葉っぱをほとんど食べられてしまうのでそのままにしておけず、どうしても春夏に薬を撒くしかありません。
ごめんなさい、幼虫君。
うちに来るアゲハチョウは、アゲハチョウ、キアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハです。
(アオスジアゲハは柑橘系の葉っぱは食べません)
今日、今まで一度も見たことのないアゲハチョウらしき個体を見ました。
羽はスジ(翅脈)が黒く、それ以外は全部白です。
特徴は口吻(口であるストローの部分)が黄色いこと。
珍しいアゲハがいるなぁ と思っていました。
名前を知りたかったので調べてみると
タテハチョウ科のアカボシゴマダラと特徴がよく似ています。
アゲハチョウと同じ大きさだったのでアゲハチョウ科と思っていましたが、違いました。
そういえばひらひらと飛んでいたのでそのあたりはアゲハとは違っていましたね。
本来、アカボシゴマダラは国内では奄美大島にしかいないようなのですが、近縁種が30年ほど前に、中国から不法に持ち込まれたようです。今では特定外来生物に指定されてしまいました。
関東地方、長野県、静岡県、山梨県あたりで見かけるものは中国から来た特定外来生物のようです。
ただ名前とは違って赤い部部がありません。アカボシがないんです。
もう少し調べてみると、この個体はアカボシゴマダラの春型(白化型)のようです。白化型は赤い紋がないということでした。
アカボシゴマダラには罪はなく、悪いのは不法にに持ち込んだ人間なのです。
最近はこういうことが多いですね。
日本固有の生態系を壊すようなことはしないでほしいものです。