先日、水草用にケト土玉を作っていて思い出したことがあります。
ずいぶん昔の話です。
昭和40年代だと記憶していますが、近所の空き地に「かたや」と呼ばれる50歳くらいのおじさんが来て、「かた」と呼ばれる素焼きで小さいものだと縦5cm横12cm高さ2.5㎝くらい、大きいものだと縦20㎝横30㎝厚さ2.5㎝くらいでそこに色々なもののかたちが彫ってあり(例えば戦車とか、当時人気のキャラとか、飛行機とか)、そこにケト土か田土のような土を上からギュッと押しながら詰めて、「かた」をひっくり返して押し込んだ土を取り出し、「かた」に彫ってある形になった土に色々な色の粉末を塗り付けたものを「かたや」に見せに行くと点数の書かれた紙切れがもらえる。
その集めた点数によっていろいろな「かた」をもらう。
という商売をしている人がいました。初めて遊ぶ人は「かた」と「土」と「粉末」を購入してから遊びます。このような商売が日本にあったのです。
私の住んでいたところでは、そのおじさんを たんぽろじじい と呼んでいました。
よく痰をそこらへんに吐いていたからです。
そんなことを思い出しました。
懐かしい話です。