うちにある山の沢で採取したモスが枯れずに生長しています。
採取場所ではかなり気温が低く、強い日差しがないところで沢はチョロチョロと水が流れる程度です。
その土壌は砂であり、水かが枯れていないところでも十分に湿っています。
その砂質土壌に朽ちた木が横たわっており、その木に付着していたコケです。
コケの活着力は強く、木から剥がすと木の表面の木質部がコケについてはがれてきました。
採取した状態のまま、屋外水槽に浮かべておいたところ、生殖器官の蒴(さく:胞子が詰まっている胞子のう)と蒴柄(さくへい:蒴の下にある柄)を見つけました。水面からチョコンとつき出ています。
また、全体にたくさんの気泡をつけています。
ゆすって気泡を放してもまた沢山の気泡を付けます。
以前から育てているウィローモスにはこんな気泡は付きません。
別の種類のように感じました。
なのでちょっと調べてみたのですが、どうもバブルモス、ヤナギゴケのようです。
ヤナギゴケは環境の変化によってかなり姿を変えるようですが、このコケと全く同じに見える画像をヤナギゴケの写真の中から見つけました。
なんていうコケなのかずっとわかっていなかったのでもやもやしていましたが、これですっきりしました。
同定とはいえなくても自分で納得がいきました。
大切に育てていきたいと思います。
ヤナギゴケの中にもう1種類、別のコケが混じっていました。こちらはフジウロコゴケかヒロハツボミゴケかサワクサリゴケあたりだと思われます。
こっちも育てようと思って分離したのですが、生長が遅くてなかなか増えてくれません。
じっくり行こうと思います。