うちの奥さんが、子供を幼稚園に送っていった帰りに
幼稚園の庭でうごめく生き物を見つけた。
何かと思って近寄ると、なんと小さな小さな鳥のヒナであった。
まだ、羽がきちんと生えそろっていない。
このままおいておいたら野良猫の餌食になっちゃう、もって帰って育てる!
奥さんが強引にうちにもって帰ってきた。
ちゃんと大きくして自然に帰す!
そういうと、ヒナを残したまま家を飛び出した。
おいおい、ヒナをおいてどこに行くんだ。
またまた厄介ないそうろうを連れてきやがって。
そう思っても後のまつり。一度言い出したら聞かない奥さんです。
うちの奥さん、こうみえても鳥がだいすきで、小さいころからいろんな鳥を飼っていたそうです。
ジュウシマツからチャボまで、生まれたてのヒナ(というよりも生まれたばかりの卵)から年老いて死ぬまでの老鳥の飼育を経験してます。
そうこうしているうちに奥さんが帰ってきました。
手にはなにやらヒナの飼育のための七つ道具を持っています。
買ってきたえさとバナナをぐりぐり混ぜてオチョコに盛ると竹べらの小さなものに少量乗せて
もう片方の手でヒナをやさしく圧迫しないように持つと、奥さん特製バナナ練り餌を口の中に強引に押し込みます。
生まれたときから育てていないヒナは、はじめはこうやって押し込まないと食べないの。
奥さんはそういいながら竹べらにつけた特製練り餌を次々とヒナの口の中へ。
ヒナも観念しているのか、すなおに餌を飲み込んでいます。
お~~、じょうずだこと!!
みなおしちゃうね、うちの奥さん。
こうして新たに1匹のいそうろうが誕生しました。
この様子ではきっと元気に育ってくれるでしょう。
うちの子供たちも、興味津々で見守っていました。