やっと観てきました、ブラックスワン。
内容よりも何よりも、ナタリーポートマンの演技力に圧倒されました((＞д＜))
本当に凄い女優さん。バレエはこの映画のために初め、体重を9キロ落とし、10ヶ月で本物のバレリーナに。凄い以外に言葉が出てきません。
もちろん、白と黒に象徴される物事の対極を描き、その間で苦しみ、その苦しみが異常な心理状態を生み出すというところも気迫があって、映画を観たな～という満足感がありました。
監督役の彼が言った「解放するんだ」というセリフを思い返してみると、彼女は純粋なホワイトスワンなのではなく、誰の中にもあるブラックスワンの自分を解放していないだけということだろうか。
自分を解放することをしてこなかった、自分を抑えてきた人間が、自分の感情を解放するということはとても難しいし意味が分からないのだろう。そして、目の前に自分を解放している人間がいれば、脅威に思うのだろう。なんだか、日常にあることのような気がします。
自分の感情を出すタイプの人と冷静に対処するタイプの人がいる。どちらもそこそこがいいのかな、なんて思います。甘えすぎも律しすぎも、結局は自分を傷つけるように思います。ちょうどいいバランスを見つけられたらな・・と思う今日この頃です。
（余談）
大学生のとき、教授から「社会人になると自然と感情を出せなくなるから、それまでは学生のうちにおもいっきり感情を出しておきなさい」と言われたことがあります。もちろん対私への言葉ですが、それにしてもあの頃は出しすぎていたな・・と自分を思い出して苦笑してしまいます。皆、優しく見守ってくれたなと感謝しています(/ω＼)
菜緒