ACROSS THE UNIVERSE

Johnが最初の妻シンシアとの口論の後、

なかなか眠りに就けずにいたところ、

突如インスピレーションが沸き起こったという。

まず「悲しみの水たまり・喜びの波」というフレーズを思いつき、

その言葉を軸に書き起こした後期の最高傑作のひとつです。

しかしレコーディング自体は難航し、

想い描いたサウンドを得るために数多くのヴァージョンを録音・作成し、

試行錯誤した跡が見られます。

1968年2月インド出発前にすでにレコーディングを終えているので、

現行のライナーノーツに書かれているようにインドで作曲されたものではありません。

松尾芭蕉の俳句にインスピレーションを得たという説も

70年代のライナーノーツほかに記されていましたがこれも現在は否定されています。

演奏に関してですが、まずヴォーカルが難しい。

詞(詩)を基に作曲したのでワンフレーズが非常に長く

ブレス(息継ぎ)のタイミングが難しいんですよね。

Johnのレコーディングにしては珍しく

音程をとるのに苦労している(特に後半アウトロの部分)んですよね。

アコースティックギターのストロークは本当に秀逸で、

歌の合間は細かくアクセントをつけて、歌の部分は抑揚を抑え気味ですが

つい耳がギターの音を探してしまう感じです。

この曲を聴いた当初から謎だったのが「JAI GURU DE VA」の意味です。

僕はイギリスに滞在しているときにインド・パキスタン系のイギリス人に尋ねる機会に恵まれました。

その人は僕の質問に対し

「インドだけでも相当数の方言がある。おそらくこれは北部の方言だろうから英訳すると























“Long Live Teacher”

という意味になる」

と丁寧に辞書で確認してもらった上で教えてもらいました。

なのでこれが正解だと僕は思っているのですが、

なぜこういう言葉って書籍などで研究してくれないのでしょうか?

(僕が探せてないだけでしょうか??)