THE BEATLESデビュー47周年記念 & ジョン・レノンの69回目の誕生日記念企画です…


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アルバム『ABBEY ROAD』は2009年9月26日が英国発売40周年でした。


実質ラスト・レコーディングとなったこのアルバムは、

現在でもその完成度の高さから彼らのアルバムの中でも非常に人気の高い作品となっています。

特に最大の貢献をしているのはやはりPaulでしょう。

本当に全身全霊でこのアルバムの製作に携わっていのだという印象が

(涙が出そうなくらい)ひしひしと伝わります。

そして他のメンバーもおおむね非常に協力的に作業に打ち込んだとされています

(ただしレコーディングの最中にPaulが涙を浮かべてスタジオを飛び出し、

JohnがPaulの家の外から大声でPaulの名前を呼びスタジオに連れ戻そうとしたが…

断念したという事件もあったようです)。

崩壊していくTHE BEATLESの最後の煌き-もうこれが本当に最後なのだと-、

もしくは4人がちょっと本気を出せばこのレベルのアルバムくらいすぐ作れるのさといった印象-

そのあたりが僕の心に深く突き刺さり、

あまり“気軽に聴ける”アルバムではないのですが

40周年当日は1日聴きまくっていました。



まず『ABBEY ROAD』LP STEREO PCS7088英国盤初回プレス

通称レフト・アップル(印刷ミス説も根強いですが)の音は本当に非常に素晴らしいです。

スクラッチ・ノイズを除けば最高の音です。

聴き比べるまで今回発売されたREMASTERED CDの音は、

アナログ盤とほとんど同じ感じの音かと思っていましたが、

やはり少し違う印象を受けました。

これは(僕の所有している)再生装置によるものと、

CDという媒体の持つ-可聴領域でデータを見切って保存する特性-(限界?)なのでしょう。

今回のリマスターは当初、「非常にいい音だけれども疑問符がつくところもある」といった

感想を書きましたが、

やはり現在の技術で出来うる最高水準の音を世に出してくれたんだという結論に達しました

(そう考えるとアナログレコードというのは本当に素晴らしい媒体であると改めて感心する次第です)。

ただし低音はREMASTERED CDの方がアナログ盤より若干“ふくよか”かもしれません。

1987年10月に発売されたCDカタログナンバーCP32 5332(以下旧CD)とも聴き比べてみました。

旧CDは音の広がりが、(例えるなら)120度くらいの広がりしかないのに比べ

REMASTERED CDは180度に広がっているかような感じがして、

さらに旧CDでは音に“ビニールがかぶさっていたかのよう”なのがきれいに取り除かれ

くっきりした感じに変わりました。

REMASTERED CDの音でびっくりしたのが『I WANT YOU (SHE'S SO HEAVY)』の

2’21”、ギターのセレクターのカチッという音が除去されていること。

消さなくてもよかったんじゃないかな?と思いました。

REMASTERED CDではフォトレタッチも行われています。

僕が気づいた主な点は以下の通りです。

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オリジナル・アナログ盤で樹木の緑を補正する際に誤って緑色に塗りつぶされてしまった

ジョージ朝のレンガの建物が修正されていること

(なぜか街灯の色は緑色がかぶったまま、なので街灯の下と上で色が違うんですね)、

Ringoの右の道路に落ちたゴミ(?もしくはノイズ)が除去されていること、

問題なのが同じくRingo右手子指あったと思われる指輪が(ノイズと間違われ、

もしくはノイズと勘違いされる恐れがあるため)

消されてしまったのではないかと思うのですがどうでしょう?

今回タバコは消されませんでした(苦笑)。