
「1枚目のアルバムは12時間ぶっ通しのセッションでレコーディングした。
レコーディング・スタジオに足を踏み入れたのは生まれて初めてだった(原文ママ)。
レコーディングは12時間で片付けられた。会社は余分な金を使いたくなかったんだよ。
一番最後にTWIST AND SHOUTをやる頃には僕はもうヘトヘトになっていた。
それで
ずっと後悔していた。もっとうまく歌えるのにと思ってね。でも今はもう気にしていない。ひどい状態に置かれた一人の男がベストを尽くしてるってのが聴き取れるからね。
ずっと後悔していた。もっとうまく歌えるのにと思ってね。でも今はもう気にしていない。ひどい状態に置かれた一人の男がベストを尽くしてるってのが聴き取れるからね。
あのレコードでは、
出来る限り僕らのライブに近いものを再現しようと努めた。
ハンブルクやリヴァプールの客を前にして演奏していたときのサウンドに近づくようにね。
クラブの客が足を踏み鳴らして一緒にビートを刻むような、
ライブのあの雰囲気まではつかめないけれど、
お利口なビートルズになる前のサウンドには、このアルバムが一番近いんじゃないかな。」
「ハンブルクが最高だった。」それに一番近い音を再現し記録していると言われたら、もう何も言うことはない、です。
ダイヤモンドの原石のような輝きを持ちながら、
繊細なガラス細工のよう…。
繊細なガラス細工のよう…。
たった1つの音を欠いてもこのサウンドは再現できないといったような繊細さ。
イギリスのロックとはこういうものだと僕に教えてくれたアルバム。
後追いファンである僕が唯一神に感謝したこと、
それは
このアルバムを
当時のイギリス人と同じように
最初からデビューアルバムとして認識できたことです。
当時のイギリス人と同じように
最初からデビューアルバムとして認識できたことです。