以前から欲しかったレコードのひとつです。
なぜならオリジナルのマスター・テープは
すでに廃棄され存在していないから(な、なんてことを!)…。
だから現在の技術では本当のステレオミックスは出来ない、とのことです(うう)。
ダイレクトにカッティングされた音が聴きたいなら
当時のシングル盤を聴かなければ!
ってわけで今年になって入手しました。
tamachiさんからEMIプレスと教えていただいたので
約束どおり(?)あらためて記事にしますよ。
(同じ画像を使っちゃお~)
CDだと全体の音がきれいになりすぎて
おとなしい印象を受けますが、
UKオリジナルのシングル盤で聴くと
やっぱりロック独特の迫力、荒々しさが感じることが出来ます。
まずイントロのドラムからボーカルが入ってくるまで塊のように聴こえ、
より疾走感を感じます。
特にJohnとPaulのボーカルが前面に感じられるし、
リード・ギターの音もピッキングのタッチ
(この曲ではGeorgeはかなり強くピッキングしてますね)、
リズム・ギターの音の厚みまで感じることが出来ます。
ベースとバス・ドラムのコンビネーションもホント素晴らしいの一言です。
1分21秒付近のテープ編集されている部分は
現行のCDだとかなりわかりやすくなっています
(ハイハットの音ががらっと変わる)が、
このシングル盤だとほとんど違和感がありません。
さすがGeorge Martinいい仕事をしてました。
強いて言えばバスドラが一瞬引っ掛かったような感じがしますけど。
この曲はCDでマスタリングされる度に
“ハイハットの音のトレブルを強調しすぎ”
の印象を受けるんですが、いかがでしょうか?
どうやらPAST MASTERSとTHE BEATLES 1962~1966とTHE BEATLES 1でそれぞれ音が違うようです。
それと他の曲を含めてCDでマスタリングされる度に
Johnのリズム・ギターが
どんどん奥に引っ込んでいく
(音の中に埋もれていく)ような気がするんですけど…。
UKオリジナル・シングル盤を聴いて
ホントこの曲については
惚れ直しました。
CDとレコードでそんなに音が違うの?って
この曲については明らかに違う(きっぱり)
音以外についても少し書きましょう。
SHE LOVES YOUはUKのシングル売り上げ記録を樹立し
1977年にPaulが発表した「夢の旅人」に破られるまで記録を保持し続けた…云々
ということは(そのデータを信頼するならば)
THE BEATLESのシングルの売り上げはUK国内に関して言えば
この曲ですでにピークを迎えていたということですね。
たぶんそんなことを言っても
正確な売り上げ枚数が
何万何千何百何枚だったなんて記録は残ってないのでは?
とも思うのですが。
ギネス認定世界歴代シングル売上第5位(←ホントか??)の
I WANT TO HOLD YOUR HANDでも及ばなかった。
(たぶんこの曲はアメリカと日本(?)でよく売れたってことなんでしょう)
予約だけで210万枚に達した
CAN'T BUY ME LOVEでも及ばなかった。
CAN'T BUY ME LOVEと
A HARD DAY'S NIGHTはアルバムに重複しているから
売り上げが伸びなかったとも解釈できますね。
その後緩やかに
“UK国内に関して言えば”
シングル売り上げは下降線をたどったってことなんでしょうかね。
いずれにせよ
それほど売れたシングル盤ならば
中古でもいっぱい(バリエーションも含めて)出回っているはずだ~
アナログのシングル盤で曲を聴くっていいですよね~
ぼかぁ好きだなぁ