John Lennonの事実上のソロ第1弾
JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND【ジョンの魂】 LP STEREO盤について。

〈注〉今回はちょっと画像が多いので重たいです。
画像の順番を間違えないで貼りこめられたかな?

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UKオリジナル盤の発売日は1970年12月11日で、
カタログ・ナンバーはPCS 7124です。



そのシンプルを極限まで突き詰めたようなロック・サウンドと
赤裸々な内容が当時のファンに衝撃を与えたとされる作品です。


僕が初めてこのアルバムを聴いたのは17歳の時でした。
最も多感な頃に聴いたこのアルバムの衝撃は計り知れないものがありました。





この作品はPhil Spectorとの共同プロデュースで
演奏自体はシンプルに聴こえますが、
録音・ミキシングにはかなり手の込んだことをやっていると思われます。


そのためCD化する際に相当時間がかかったとのエピソードがあります。



スリーブ(ジャケット)・デザインはJohnとYoko。
一見シンプルに思われるかもしれませんが、
Johnは美術学校を出ているだけあってかなり芸術的センスが伺えます。

一枚の絵画のように見えますね。




今回はそのUKオリジナル盤と1970年代に発売された日本盤との比較について書きます。
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僕の所有しているUKオリジナル盤のマトリックス・ナンバーは、
Side 1はYEX-827 1-U、Side 2はYEX-828 1-Uとなっています。
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日本盤のカタログ・ナンバーはEAS-80704です。
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マトリックス・ナンバーは、Side 1がYEX-827 3、Side 2がYEX-828 3になっています。




まずスリーブの色調が違います。

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UKオリジナル盤 (左) の方が緑色が自然な感じがします。

日本盤はやや影に青みがかっています。



トリミングの位置も違いますね。
日本盤は周囲を裁ち落としているんですよ。
光源のあたり、左側の枝を注意して見てもらえばお分かりになると思います
(おっとこの写真じゃ確認できない(汗)。
上にスクロールしない(戻らない)とわかりませんね、スイマセン)。

さらに日本盤は右上にカタログ・ナンバーとロゴが入ってます。


表面については、UKオリジナル盤はコーティング加工がされていますが
紙の厚さは従来のTHE BEATLESの作品に比べて薄くなってきています。


日本盤は、紙はしっかりしたものを使用していますが
コーティング加工してありません。



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横から見るとこんな感じです。
書体はボールドではなくレギュラーです。


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裏面はJohnの幼少の頃の拡大写真(かわいい!)。
これも同じく色調が違い(日本盤右はやや青みがかっています)、
トリミングの位置が違います(襟元あたりでお分かりになると思います)。



さて中身について。
まずインナー・スリーブは、UKオリジナル盤は白、日本盤はオレンジです。
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レーベルはシンプルなモノクロのアップル。
このアップル・レーベルはJohnが当初提案したデザインに近いもので、
ここでやっと実現したと言えるのかもしれません。

レーベルに記載されている書体、配置も全く異なります。
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こっちは日本盤の方です。


音については、ベースの印象がUKオリジナル盤のほうがインパクトがあるような感じがします。

厳密な音について聴き比べはしていません。
何しろ内容が内容なだけに1回聴いただけで心にズーンとくるので、
気軽に聴き比べられないんですよ(つくづく音楽評論家になんかならなくてよかったと思う…笑)。

ただCDと比べると圧倒的に音の深みと低音はレコードのほうが勝っていますよ。




スリーブ(ジャケット)の写真はとにかくUKオリジナル盤が一番いいです。
よく見比べてみると日本盤や再発盤は、裁ち落とされていたり、色調が異なったりと
オリジナルを尊重していないケースが多々ありますので…。


でもUKオリジナル盤のスリーブ(ジャケット)の写真でも
THE BEATLES LIVE AT BBCの写真が加工されている事実を知った時は結構ショックでした。

次回THE BEATLES関連記事はその話をアップしようと思います。


今回レコードを撮影してみて、ホコリがつかないように、キズをつけないように、蛍光灯の下で色の違いがきれいに出るように(自然光で撮れればいいんですけどこれがなかなか出来ないんですよ)、
と本当に苦労しました。



それではまたの機会お会いしましょう。ごきげんようさようなら(E.H. エリック風に〉。