最近歴史ものが続いてます。

なにかのスイッチが入っているようです。

 

 

江戸時代初期、碁をもって幕府に仕える碁打ち衆の1人渋川春海(二代目安井算哲)は算術や暦術にも精通していて、幕府から北極星の出地(高度)の測定をする様に命ぜられて全国各地の旅へと出ます。

 

出発前に算術家の関孝和へ設問を出して「無術(解なし)」と言われて失意の出発です。

この無術と言われた設問がひどい。

 

ちょっとExcelで描いてみました。

 

 

「今、図の如く、日月の円と方(正方形)が、互いに蝕交している。方の面(一辺)の長さは七分の三十寸であり、その内に月円が内接している。分の長さを問う」

 

と言う設問でした。

日円の直径が月円の直径以上であれば日円はいくらでも大きくできるので、分の長さは決めることが出来ません。

 

 

 

例えばこんなのや

 

 

こんなのでもいいわけです。

 

パッと見で条件が足りないなと分かるので、きっと頭の中でこねくり回して考えた結果ドツボにハマってしまったのかと思うと、歴史上の偉人でもこんなミスもするんだと思い、春海の人間味が感じられて親近感が湧きました。

旅を通して関への新たな設問を考えるのですが、ほんと算術が好きなんだなぁと思いました。

 

旅の途中、月食を予想できなかったことから暦への疑問が湧きます。

さて、暦の話はこれからどうなるのか?

下巻に続きます。

 

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著者:冲方 丁

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