いやー、面白かった!

 

もしかしたらこうかも知れない。

もしかしたらこの人たちは出逢っていたかも知れない。

もしかしたら。もしかしたら。。。

 

原田マハさんの想像力にのめり込んで読みました。

 

 

天正遣欧使節団がインドのゴアを出るところから下巻は始まります。

ローマ法王に謁見したところまで読んで、大きな目的を果たしてホッとしたのですが、あれ?風神雷神はどこで出てくるの?と心配になりました。

後半、宗達少年がミラノで出逢った少年との交流の中で風神雷神が出てきました。

 

小説の中に登場してくる絵画がどういうものなのか普段はネットで調べたりせずに読み進めてしまうのですが、今回はなぜか興味津々となったので実際の画像を見ながら読み進めました。

それだけ面白い本でした。

 

システィナ礼拝堂にあるミケランジェロの「最後の審判」や「天地創造」、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院にある「最後の晩餐」、京都国立博物館の「風神雷神図屏風」、米沢市上杉博物館の「洛中洛外図屏風」を実際に見てみたい!と思うようになりました。

 

出てくる少年たちがみんな真っ直ぐで良い子たち。

反目しあっていても、最後には話お互いに爆笑してしまうところがなんとも言えず気持ちがよかったです。

読み終わってみて朗らかで清々しい気持ちです。

 

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本の紹介[Amazonより]
著者:原田 マハ
「謎多き琳派の祖、俵屋宗達×バロックの巨匠、カラバッジョ」
――雷神(ユピテル)と風神(アイオロス)が結んだ縁が、ここに完結! !

織田信長の命を受け、狩野永徳による傑作『洛中洛外図屏風』をローマ法王に届けるため、天正遣欧少年使節ともにヴァチカンへの旅に出た俵屋宗達。嵐や日照りなど、幾たびも降りかかる試練をかいくぐりながら、一行はついにヨーロッパの地にたどり着く。そこで、宗達を待ち受けていたものは、輝かしい西洋美術の数々、スペイン国王をはじめとする高貴なる人々、そしてもう一人の天才絵師との出会いだった――。

その絆が、その想いが、傑作を生み出す!
アート小説の旗手・原田マハが描く、一気読み必至の感動巨編。


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