希望を持たせるような20年後の未来からの手紙を受け取った章子。
しかしいくら年月がすぎてもその明るい未来がやってこない。
厳しい現実が続きます。
貧困、いじめ、放火、虐待、売春、他にもあっただろうか?
多くの問題が語られ、とても暗い気持ちになりました。
結局子は親に似て同じ罪を繰り返してしまうのかと思うと救いのない物語に感じました。
「負の連鎖がこんなに続くなんて、小説だからでしょ?」と思って読んでいたら、その気持ちを見透かしたかのように、あとがきで湊かなえさんは日常的にこういった問題はあるのだと否定しています。
そうか、こういう世界を生きている人たちが実在するんだ。と思うと同時に、いったい自分に何ができるだろう?と無力さを感じました。
大変な思いをした章子、亜里沙に少しでも明るい「未来」が訪れますように。

