主人公に少し特別な能力を与えて物語を進めるいつもの伊坂さんらしい本でした。

今回は双子の兄弟(優我と風我)が、誕生日の日に2時間おきに居場所が入れ替わると言う特殊能力。

1回握手したら6秒ほど時間がもらえたり、念じた言葉を人に話させたり、嘘を確実に見抜いたり。。。

毎度思うのですが、伊坂さんはどうやってこう言った能力を考え出すんでしょう?

 

 

双子の兄・優我がフリーのテレビディレクター高杉にその能力について説明する体で話は進行します。

その説明の中で、優我と風我が中学生時代に目撃した少女が目撃直後にひき逃げされる事件があったことを説明します。

その少女をなぜ救えなかったのか、脳裏から離れない優我と風我(とワタボコリ)。

 

本の3/4を過ぎた辺りから話が急展開して、そうか、優我はこれがやりたかったのかと気付きました。

最後は少し悲しい結果ではあったけれど、高杉への話の中に出てきた連続誘拐犯が捕まって良かった。

と思うことにしよう。

 

◆◆◆◆◆
本の紹介[Amazonより]
 

著者:伊坂 幸太郎


伊坂幸太郎史上
もっとも切なく、でも、あたたかい。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、
だけど僕たちは、手強い
双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語

常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。
双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、
そして、彼ら兄弟だけの、
誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと――。
ふたりは大切な人々と出会い、
特別な能力を武器に、
邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。
文庫版あとがき収録。
本屋大賞ノミネート作品!
解説/瀧井朝世

【目次】
フーガはユーガ
文庫版あとがき
解説 瀧井朝世
◆◆◆◆◆

 

 

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