Gシリーズ5作目です。

 

四人の銃殺された死体がT建設技研の実験室で発見され、その四人の死体の歯がすべて抜かれていた。。。

・・・あ、これもなんだか読んだことがあったような気がします。

 

 

 

この本では犀川創平や西之園萌絵を通して森博嗣さんの死生観を表現しているようでした。

特に萌絵の考え方が印象深かったです。

 

--引用--

 

人間は、命というものを、まるで自分の所有物であるかのように認識している。自分が獲得して、自分で育て上げたものだと錯覚している。自分の作品だとでも思っているようだ。それだから、それを取り上げられることに、最大の恐れと恨みを抱いているのだろう。

でも、そもそもすべては自然に発生したもの。自分ではコントロールが難しいもの。手に入れたり、交換したりできないもの。自分の中にあるようで、実は、自然と同じものなのだ。

 

--中略--

 

川を石が転がれば丸くなる。山は隆起し、海は深くなる。月の引力で潮は満ち引きを繰り返し、日食も、地震も、雷も、誰の意志でもなく、自然に起こるのだ。

そんな中にあって、一人の人間の死が、自身や他人の意志によって、ほんの少しだけ道筋を変えられることが、自然の摂理の正反対の、極めて特殊で邪悪なものだと、どうしていえるだろう?

 

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なんというか、とてもドライだなー。と感じました。

萌絵が両親の死を受け入れるための作業だったのでしょうか?

確かに命は自然と同じなんだろうけど、「自分や他人の意志によって・・・」の件は、自死や殺人を擁護しているようでちょっと受け入れがたいです。

 

T建設技研の実験棟という密室で起こった事件の解明はイマイチ面白みに欠ける内容でしたが、死生観方面の話がとても興味深かったです。

 

そして被害者が田村だからλって。。。ダジャレですか、森博嗣さん(笑)

 

※あぁぁぁあ~、ついに今作では舟元くんの出番がありませんでした。残念笑い泣き

 

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本の紹介[Amazonより]
 

著者:森博嗣


完全に施錠されていたT研究所で、4人の銃殺死体が発見された。
いずれも近距離から撃たれており、全員のポケットに「λ(ラムダ)に歯がない」と書かれたカードが入っていた。
また4人とも、死後、強制的に歯を抜かれていた。謎だらけの事件に迫る過程で、西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。
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