相当以前に読んだ本の再読です。
Gシリーズで読んだことがあるかも?と「φは壊れたね」を記事にした際に言っていたのはこの本でした。
「東京から那古野へと向かうバス」と言うシチュエーションは覚えていたのですが、バスジャックだとかイプシロン・プロジェクトだとか、事件解決のトリックだとかは全く覚えていませんでした。
会話ベースで進む本が好きなもので、バスジャックと言う閉塞的で会話も殆どない状況下での登場人物の内面が細かく書かれているこの本は読むのに疲れました。
対照的に普段は無駄に話をしない国枝さんが機嫌良くペラペラ話していたのが印象的でした。
トリックは犯人側のトリックではなく警察側のトリックということに、まんまと作者に騙されました。
読後に答え合わせ的にさらっと読み直し、あぁ、あぁぁ。。。と自分の騙されっぷりにあきれました。
とはいえ、τの最後で赤柳が変装していることに触れていましたが、その回答は本作には記されていないので今後に期待です。
これまでのGシリーズにも度々出てきた「関係」と言う言葉。
これがこのシリーズのキーワードなんでしょう。
どのように物語が進んでいくのか楽しみです。
それにしてもφ、θ、τ、εと続くこのギリシャ文字。
φは空集合を示す記号だと作品中に書かれていましたが、その他の文字については何の説明もなく、作品との結びつきがよくわからないです。
理系的にはθ=角度、τ=時間を表現していると思います。
εはよくわからなかったので調べてみたところ、数学的には「無視できるぐらい小さい」ことを表すそうです。
作中に出てくる学生たちは建築関係の学科が多いのでそちら方面を調べてみたら、εは歪みを表すようです。
どちらにしても作品との関係がよくわからないです。
人間関係の歪みっていうことでしょうか?
θやτ、εがそれぞれの作品とどのように結びつくのか![]()
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この辺りが理解できるとGシリーズがもっと楽しめるのかなと思いました。
※今作もほんのちょびっとと舟元くん登場!
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本の紹介[Amazonより]
著者:森博嗣
爆弾を仕掛けられたバスは死に向かって疾走する。
Gシリーズ、緊迫の第4作。
山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。犯人グループからは都市部とバスに爆弾をしかけたという声明が出される。乗客名簿にあった「ε(イプシロン)に誓って」という団体客名は、「φ(ファイ)は壊れたね」から続く事件と関係があるのか。西之園たちが見守る中、バスは疾走する。
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