ASD(自閉スペクトラム症)とマルチタスク | いまむら脳神経クリニック院長のつぶやき

いまむら脳神経クリニック院長のつぶやき

鹿児島市の脳外科開業医
頭痛、めまい、てんかん診療。
つぶやきは医療、社会、趣味嗜好など。

ASDとは関心事が狭く、物事へ強い

こだわりをもつ発達障害の一つで、

以前、「自閉症」「アスペルガー症候群」

「高機能自閉症」と呼ばれていた症候も

含まれる。

対人関係が苦手である反面、驚異的な

記憶力があったり、限定した領域で

天才的な成果をあげることができる。

学校の成績は優秀で、高学歴なことも多い。

その反面、複数のこと(マルチタスク)を

併行して処理する能力に欠けている。

例えば洗濯機を回している間に、掃除機を

掛けることができない。洗濯機が回り終わって

洗濯ものを取り出す作業が終わってから

でないと掃除機を掛け始めることができない。

この特性は人生の早期に始まり、育児法、

教育、医療で改善することが困難である。

むしろ特性を生かす方向で社会生活を

送るようにした方が良いのかもしれない。