AFP(BB NEWS)より、
トランプ氏、北朝鮮の「完全破壊」警告 国連総会で初演説
http://www.afpbb.com/articles/-/3143513
今年9月末に行われた、アメリカの国連本部で行われた『第72回国連総会』より、トランプ氏は北朝鮮を「完全破壊」する警告をされました。
とりわけ日本の報道では、トランプ氏が北朝鮮を「自国民を投獄し殺害する国家」だとディスる中で、「日本人少女の拉致問題(横田めぐみさん)」を挙げたことにたいそう喜んでいる模様で、敬愛する米国のリップサービスに首ったけの状況です。
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-2017092000047/photo/
いずれにせよ、今回の演説でトランプ氏が「米国は大きな力と忍耐を備えている」と前提した上で、「自国や同盟国の防衛を迫られれば、北朝鮮を完全に破壊せざるをえない」と恫喝したことです。
また北朝鮮と並んで、イランについても腐敗した「ならず者国家」の「殺人政権」だと糾弾。同国の核開発抑制を目的とした2015年の核合意を放棄することも辞さない構えを示した模様です。
ここで一気にキナ臭さが増してきましたが、この発言でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「私の国連での30年以上の経験で、ここまで大胆で勇気ある演説を聞いたことはない」と大はしゃぎで称賛しました。
一方の米国内では、トランプ氏の演説に対し野党・民主党などが批判を展開。ダイアン・ファインスタイン上院議員(民主党)は「国連の目標は平和と世界規模の協力を育てること。大統領はきょうそれを、戦争を引き合いとした脅迫の舞台として利用した」と、あくまでも「トランプ氏だけ」が「戦争の挑発者」であることを指摘しましたが、中東や北アフリカ地域で、破壊や現地国民の虐殺をしつくした当の「張本人」である民主党にしろ、よくもまあ抜け抜けと批判できたものです。
さらに、一連の北朝鮮の核やミサイルの実験をみて、「現地アメリカ人の反応」が、英語ブロガーのMichikoさんの記事で伺えます。
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12311039046.html
Steven Stone氏
日本は、犬を食べている者たちに屈することはないさ…北の朝鮮野郎たちには、何もできないさ…もしも彼が、1つでもミサイルを撃てば、ゲームオーバーさ…全面報復の攻撃でもって、朝鮮は放射能だらけの廃墟と化す…朝鮮野郎たちは、そうなったら、中国に逃げるか、地下に潜る…何をやっても勝ち目はなく、あいつは隠れる…彼は口だけさ。
David ✓'ed out氏
こうしたらどうかな、ちっぽけなキミー(金正恩を指している)…日本へ向かっている核ミサイルをアメリカが探知したら、キミは、自分たちの絶滅のタイマーをセットする。
難しい話じゃないだろ。
キミが日本を核攻撃したら、北朝鮮は地上から消え去る。
中国は、キミが戦争を仕掛けたら、アメリカの報復攻撃の邪魔はしないと言っているよ。
言い方を変えれば、もしもキミが、アメリカと、○○○○の大きさ比べをしたいなら、キミの小さなアレには、勝ち目はないということさ。
Tom Burke氏
私は、中露が、北朝鮮をダシに使って、核武装をさせて、アメリカがどこまで米軍による対抗策を出してくるか、アメリカの政権が、どこまで言った通りにするのか、肝が据わっているかを、試しているのではないかという気がする。
触媒実験だね。
そしてここでMichikoさんの登場。
Michikoさん
私が言ったように、東洋と西洋では、巨大な文化の違いがあるのです。
そして、東アジアの隣人たちのことについては、われわれは、アメリカ人よりもよく知っています。
だから、私がお願いしたいのは、緊張を煽らないでほしいということ、われわれに任せてほしいということ、あなたたちは、よそ者で、侵入者なんですから。
DarkGoldenMan Mod 氏> Michikoさん
われわれは、キミたちを助けるために、キミたちが1941年にアメリカに対してやったように、空母を送ることもできるよ。
Michiko さん> DarkGoldenMan氏
これ以上ものごとを複雑にするのは、やめましょう。
アメリカ人は、深く洗脳されているか、または、われわれアジア人を、特に私たち日本人を踏みつけて、搾取しているという事実に対し、単に無関心なのです、しかし、私たちは、どちらの側も、どちらかに従属しないでいいような、別のやりかたを探さなければなりません。
誰もが、相手に対して恨みを持たなくても済むような、よりよい世界のために努力をする時なのです。
Greg Kells 氏> Michikoさん
よそ者かどうかには関係なく、キミたちは、状況に対処する軍事力が劣っているんだから、われわれが干渉するというのは、義務なのだ。
Michiko さん> Greg Kells氏
あなたの言っていることって、暴力団がお店のオーナーから、「保護」と引き換えにお金をむしり取ろうとしているときの言葉と、まったく同じだと思わない?
個人的な恨みじゃないのよ、あなたには恨みはないから。
DarkGoldenMan Mod氏> Michikoさん
いいか悪いかは別として、アメリカは、キミたちを武装解除した。
だから、キミたちの安全は、僕たちの義務になったんだ。
われわれの大統領は、キミたちの国に核兵器を売るというアイディアを浮上させている、そしたらキミたちは、金正恩と、自力で交渉したらいい、公平な条件で。
Michiko さん> DarkGoldenMan氏
あなたは、われわれ両国(アメリカと日本)が付き合うための方法について、何か平和で、健全で、公平なやりかたを考えることはできないの?
私たちが押し付けられている方法は、ただわれわれ日本人だけが傷ついて、損をするという道なのよ。
われわれは、ただ、アメリカ人を喜ばせるためだけに、設計されているの。
このシステムを喜んでいる人なんかいないし、誰も、この同盟という名前の、事実上の植民地支配に賛成するかどうかを、訊ねられた人はいない。
以上のように、私を含め、他の日本人の方々に是非とも認識して頂きたいことは、「こうやって」アメリカの植民地や侵略行為が『正当化』されてきたわけです。
相手を「屈服させた」から、自分たちの「配下に収めた」から、そして「自分に歯向かう生意気な者」を見つけたら、それが現在の北朝鮮に当てはまるのですが、露骨なヘイトスピーチをちらつかせて、「かつて屈服させた者」を守る素振りを見せます。
しかし実際のところはどうでしょう。
今は北朝鮮の「犬食文化」をディスっていますが、態度を変えれば日本の「鯨食」や「イルカ漁」についても、あからさまな「野蛮人」ないし「未開人」の風習として、『奇食扱い』し、寿司文化の拡大で、幾分かは生魚に対する認識は変わりましたが、全体的な目からして、一部を除いて、宗教的側面からこれらのものを認めず、これらの「文化の違い」というものを、まったく認めないことです。
無論、それは食文化から始まって、ひいては国家の在り方についても同様です。
そして、今回の北朝鮮の件について、単に北朝鮮を「ボロクソに言ってくれた」から、アメリカ人に「感謝」しようものなら、たちまち彼らのペースに呑み込まれてしまいます。
アメリカ人に対して「北朝鮮を批判してくれてありがとう」と言えば、彼らは「そう。俺たちはキミたち日本人を守ってやっているのさ」「だからアメリカ軍や在日米軍基地は大切だろ。だからこれからもそうした『大儀』をなすために、君たち日本人にとっての多くの不条理だって、受け入れられるだろ?」となります。
こういえばまだマシな表現ですが、実際は「感謝されて当たり前」としています。
しかしながら、こうしたアメリカ人たちは「まだマシな部類」であり、直に説得されるMichikoさんの話としては、「日本のネトウヨよりはマシで、更生の余地」があり、彼らがアメリカでトランプ氏を選んだ「力ある有権者」だということです。
そしてさらに絶望的なことを言えば、そうした対話次第で「発展の余地のあるアメリカ人」が、ほんのごく少数であり、大多数のアメリカ人は「アジアや米軍基地に興味すらない」のが現実なのです。
こうした「北朝鮮が日本を脅した」というタイトルのニュースに反応している人は、マシなほうだと思わねばならず、こういう記事には、トランプがどうしたとか、クリントンがどうしたというような、国内のもめごとよりも、はるかにコメントが少ないのです。
大切なのは、アメリカ人と接する中で「日本人の味方」というふうにされても、「ありがとう」と言ってはいけないし、「守られる」ことを、拒否しなければならないのです。
つまりそれは、「アメリカの支配」という桎梏から脱し、嫌なことを素直に嫌だと言える、「対等な関係」に持っていくべきなのです。
しかし、今のアメリカの態度を見ると、仮に日本が「アメリカと対等な関係」を望むのなら、俺たちに守られている分際で生意気だと、アメリカに抗う北朝鮮と同じく、きっと日本も「圧迫を加えられる」でしょう。
だからとて、私たちはそれを恐れてはならないのです。
<参考資料・ご見識>
・『トランプ氏、北朝鮮の「完全破壊」警告 国連総会で初演説』(AFPニュースより)
http://www.afpbb.com/articles/-/3143513
・Michikoさんのブログ記事『"We have an obligation to intervene"?』
・同記事におけるMichikoさんとibiruzukiさんのコメントより