先月、29日に起きた、「東京で集団的自衛権反対の焼身自殺未遂」という事件がありましたが、不自然なくらいの、マスコミの沈黙ぶりと、思い切り話題を避けるのかのごとく、「北朝鮮のミサイル発射」や、糖尿病患者の偏見をあおる「大阪御堂筋の車暴走死傷事件」ばかり報道し、なにやら、相当に慌てている感がしてなりませんでした。



「自殺」については、「あまり取り上げられない」という指摘もあるようですが、過去の芸能人の投身自殺の件しかり、学校のいじめ自殺だったり、その内容によっては、大きく取り上げられますし、今回の事は、もっとも最大にして、報道されるのが筋でしょう。



ましてや、内容は、国の指針を揺るがす、「集団的自衛権行使」の問題であり、国民的な議論を巻き起こす、重大事象です。



私は、このニュースを、昨日のsimatyan2さんのブログで知りましたが、ネットにつないでいない人ならば、まったく知りえない事実であったでしょう。というのも、テレビでは、民放の1~2社が、微小に取り上げただけで、NHKに至っては、「完全黙殺」です。


もう完全に、安倍政権に握られているから、不思議のない結果です。



新聞に至っても、昨日、30日の朝日新聞朝刊の、最後のページの集団的自衛権に関する、小さな囲いの欄で、短く記載されていただけで、およそ、「見落としてしまうレベル」でした。







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これは、simatyan2さんのブログ記事『なぜ報道しない!東京で集団的自衛権反対の焼身自殺2014-06-29 22:15:30 の、掲載写真の引用ですが、新宿一体を、騒然とさせる、凄惨な事件でありましたが、ご本人の考えはいかに、集団的自衛権に関する、政府の、傲慢すぎるほどの「憲法解釈変更」や、それだけではない、本当に、ありとあらゆる、「自由への侵害」「弱者への締め付け」、現在安倍政権が行おうとしていることは、この国に住む、全ての民衆の生活を脅かすものであり、その代表例のひとつである、「戦争参画」という事案、現職の自衛隊員や、もし、近い将来、「徴兵制」が成立すれば、未来ある子供たちの将来は一挙に断たれ、国の決断ひとつで、戦地へ駆り出され、戦死や不具者になる可能性は、格段に増大します。



そういう意味で、今回の出来事は、大変に痛ましいものでありましたが、焼身自殺(本人は、救助されて重体)をしてまで、抗議を行った、当のご本人につきましても、常人には考えられない、覚悟と決意をもって、腐りきったマスコミはじめ、「ジャーナリズム」というものが、この国に存在しないこと、多くの人々に、「衝撃」を与えることによって、愚かな惰性から目覚めさせ、民衆が、理性や自律をもって、積極的に政治参加すること、卑近な話題や、究極的無関心が、「どうでもいい」思考を生み出し、安倍政権のような、恐ろしい強権政治を生み出し、情報は統制され、張りぼてのように繰り出される、マスコミ各社の「ずらし」含め、表ざたにされる物事は、さして重要ではない、むしろ、その表層下に潜む、真意や本質、今回のような、「報道されない事象」を含めまして、この国の、危機的状況が、浮き彫りにされました。



この「自殺抗議」という、現在の日本では、考えられなかった、異例の出来事から、状況はものすごく一変している、、、各人の、「思考の放棄」や、「無関心」が、支配する世の中で、万人に対して、警鐘を鳴らすための「意志」を、ショッキングな形で示すことにより、なにより、それに慌てた体制的なメディア、「北朝鮮のミサイル」「中国の進出」にだけ注目して、周囲を煽る連中、一種の、「外患誘致罪」のような、この世の中、より一層、人々が理性をもって、話し合わなければいけないのに、そうれ軍備増強だ、アメリカとの合同戦争だ、本来めざすべきものとは反対の、暗黒への混沌へまっしぐらな流れを、今回の、「抗議した人」と同じ気持ちで、立ち向かわなくてはなりません。



しかし、ネットを探してみると、ふざけたことを書いている人間もいて、「馬鹿な事書いてるなぁ~って軽く読めば腹も立たないでしょ?」と、軽く冷笑をとばし、今回の事件を「過小評価」する形で、極めて節操のないブログを見つけました。



その記述によると、



結局自殺した人のことは何も報道されず、誰も知らず・・・無かった事になる。

ネットでは叩かれ弄られ馬鹿にされ・・・そして法律も変えることも出来ず。

命を懸けるつもりで何か別の行動をすれば何かが変わったかもしれない。

結局、おっさんが一人亡くなった・・・それだけで終了だ。何も変わらない・・・

おっさん・・・自分の命ひとつで「世界が変わる」と思っていたのだろうか・・・。

そう思っていたのならそれは「思い上がり」だよ。



これはもう、「ネットの上から目線の嘲笑主義」に当てはまるもので、いろいろと、「評価」しているつもりなのでしょうが、彼は、どうやら「マスコミ本位」の思考で、それから演繹して、ネット右翼の言説や、デマを、「ネット」として、全体的な論調で、まとめあげています。



しかし、事実はそうでない。



そもそも、「自殺抗議」をする、「並大抵ではない」ことをする人間は、「人の目」など気にしません。


ゆえに、泰然として、あのような「行動」に打って出たのでしょうし、むしろ、周囲を釘付けにし、人々の記憶に焼き付け、海外のメディアに取り上げられ、それに慌てた、日本のマスコミが、戦々恐々して、一種の「アリバイ作り」のため、一瞬だけ報道したり、それでもなお、その「意志」の波及を恐れて、地下壕に閉じこもる形で、大爆撃をさけるように、「黙殺」してやり過ごすことしか、手段が残されていない、テレビ・新聞メディアも存在します。


なので、「ネットでは叩かれ弄られ馬鹿にされ」という記述も成り立たず、ネットの卑怯者の嘲笑なぞ、尋常ではない当人の「度胸」、そして、決意の労苦や、炎の痛みに比べれば、痛くも痒くもない、眼中にすらない「蚊帳の外」であり、早々と、「それだけで終了」とレッテルづける、この「ネット的態度」のブログ主の独り言も、一瞬で吹き飛ぶでしょう。



現実に、ネットでは、ネトウヨの暴言以上に、大きく取り沙汰され、


ヤフーなどでは、「隠ぺい工作」http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-11886766387.html が行われ、その火消しに躍起であり、数々の、高ランクブロガ―や、その他のブログや情報においても、次々に取り上げられ、情報は拡散していっております。


そもそも、「完全に知られない」「周囲の人しか知られない」というのは、この現代においては、もはや虚言でしかなく、スマホやタブレットで、リアルタイムに情報は発信されているので、政府やマスコミが、「隠し続けること」は、不可能なのです。



そして、テレビの報道と違って、「見捨ての情報」ではないので、いつでもどこでも、アーカイブ化された、情報や知として、引き出しが容易であり、瞬時に引用や、拡散が極めて容易であります。



まあ、マスコミで報道されないからとて、悲観するのは、いささかの間違いであり、彼らの異常性を担保する、さらなる事実の積み重ねとして、ネットで情報を蓄積してゆけば、人々の認識や知識を、共有できるはずです。



<参考資料>

・simatyan2のブログ『なぜ報道しない!東京で集団的自衛権反対の焼身自殺2014-06-29 22:15:30

・同ブログ『死神に取り憑かれた「美しい国日本」2014-06-30 20:50:34

おっさんの「口はペテン師 心は詐欺師」YAHOO版 のブログ『新宿駅の「焼身自殺」が報じられない・・・の巻き 』2014/6/29(日) 午後 4:41