雨と子ども
外はよく晴れていて
6月にしてはそんなに雨は降っていないけど
何だか久しぶりに 晴れたような気がして
こんなふうに 家でくさっているのは
なんだかとても もったいないような
晴れていたら外に出たいなんて
貧乏性もいいとこで、
窓からさす
カーテンにすけてゆれてる光の具合だとか
そんなもので みたされることも
あたしはできないのかしら
雨の日は具合が悪い
目覚めた時の憂うつはひどい
これからはじまる日のことを全身で憂う自分すら憂う
ほんとうに雨のせいかどうかはわからない
朝の雨は嫌い
朝の雨はたださびしい
つめたくてからだにささる
夜の雨は愛しい
孤独はやわらかく
やさしくなる
自分だけの匂いで満たされた部屋の窓を少しだけあけて
ただ雨の音を聴いてた
お風呂のなかで 頭をもたげて
雨の落ちる音を身体に染み込ませる
いつからそれは音楽に変わったのだろう
あたしはそんなことの出来ない子供だった
帰りみち
つつじの蜜を吸い
白墨で道路に絵を描いた
だけど
雨の音は聴こえなかった