父娘の風景 | Half-A-Room

父娘の風景

お父さんはうちらがいるから、目に見えて残ってるものがあるでしょ


珍しく父にこんなことを話す


でも私には何もないの

何もかもが通り過ぎて行って

何かあっても結局何もない


台所で

お互い背中を向けてる

顔は見ないから泣ける

一人で泣ける

背中を向け合いながら話す

父娘の俯瞰カット

距離と断絶

近しくて途方もない距離


高校生のころじいちゃんが死んだ

(葬式のとき知り合いのひとに、さおりちゃん髪の毛キンキンやなっていわれた事を覚えてる)

ばあちゃんはもう80で

父母も還暦を過ぎた

家族は減っていくばかり


新しい家族を作ろうなんて

臆病な私にはできるはずもない


そんな事

考えてる間に動きなさい


父の言葉は現実的で身も蓋もない

考える間に働いて

私たちを養って来たウン十年の

途方も無く長いこと

短いこと


「ひとりでに大きくなったけど

食べさせたから大きくなったんだからね」


肝に銘じております

じゃなくて、肌で感じていますよ

最近はとくに

ほんとうに