人って怖い、という体験をした。もう、ついさっき。ヒトコワほやほや体験記だ。
断捨離も兼ね、わたしは様々な物をフリマアプリに出品している。数日前あるミュージシャンの古いカレンダーを購入してくれた人がいた。そのカレンダーは丸めたまま長年保管していたもので外袋のビニールも破れ、状態はあまり良いとはいえなかった。開封もしていなかったので出品前に念の為中を確認。1月から12月まで6枚で構成されている。表紙、1月2月、3月4月。え?5月6月、7月8月、うそでしょ?9、10、11、12全部同じ服!つまらん!知らなかった。わたしはその残念なクオリティについても記載を加えた。ちなみにこのアプリでは売上金の一部を寄付することが出来て、わたしは数十円の売上に至っても必ず5%の寄付を初期設定し、自己満足を感じながら日々販売活動をしている。
で、そのカレンダーを買ってくれた人の話に戻る。
購入後に個人間でやりとりができるメッセージで、その人は多少の傷など気にしないといってくれ、受け取り後も貴重な品をありがとうと感謝を伝えてくれた。とても印象の良い人で、少なからず思い入れのあったあのカレンダーもこんな人の手に渡るのなら、と嬉しく思った。
ここから起承転結の転が始まる。たぶん。
わたしは歯磨きの際に上前歯を裏側からガンガン磨く癖があって、ダメですよ、もうそんな力には耐えられませんよ、という差し歯の悲鳴が聞こえずに度々ポコっと外してしまう。あ〜またやった!と思うくらいやっているのに、いざ右手に歯ブラシを持つと人が変わったように暴走しているのかもしれない。
この歯、接着するだけでだいぶかかる。いや、かかるといっても数千円では済むけれど、この年末の出費は厳しい。もうすぐ出産予定の姪っ子にはお祝いを、忘年会ではプレゼント交換を控えている。
悪魔が囁くより前に、わたしは差し歯修繕費用を回収できそうなポスターを出品していた。前出のミュージシャンの物で、他に出回っていないレアなアイテムだった。
言ってみればただの印刷物に少々高額な設定をし、なんなら寄付金も増えて良いじゃないかと身勝手な言い分で行って来い!と送り出したポスターはすぐに売れた。
あのカレンダーを買った人だった。
メッセージでお互いに、あぁどーもどーもみたいな再会まじりの挨拶を交わす。そのミュージシャンは自分にとっての青春なんだと熱く語るその人に、ありきたりな返信をして、さっそく梱包を始める。冷静になると、いくら差し歯が抜けたからといってこの金額設定はやりすぎたな、と改めて思えてくる。そこで別の機会に出品する予定だったそのポスターのリーフレットの縮小版をおまけとしてクリアファイルに入れ同送した。
本日昼前。商品受取りのお知らせが届く。同時に個々でのやりとりができるメッセージの方も届いていたので、おまけありがとうございますだと思った。100%So-思うよね。
世にも恐ろしいメッセージが届いた。
その内容はこちら↓↓↓
『自分には子どもが大勢いて彼女もいるし保守的な人間です。だから交際は無理です。』
とキッパリ書いてあった。
は!?え?交際!?誰と誰の??
自慢じゃないがフラれた事もなければコクった事もない。それを一気に突きつけられた。わたしは何にもやってない。
まるでこちらが色仕掛けでもした様な返し。コールしてないのにレスポンス。
差し歯が抜けた代償は大きかった。