002(改 | ELECTRONIC PICNIC by bicycle

002(改

坂を駆け上がる。




少しずつ少しずつ青と灰色の割合が、灰色の割合が少なくなって変化していき、

青だけになったこの時、

その視界はいろいろな色を持つ世界へと激変し、

あがなうことはなく、

新しい角度と伸びる速度に、なりゆきに身を任せて、

僕がしたことはただ、

足を思いきり開いて、

無邪気ぶって、

「おいおい!おい!!おい!!!」

と叫んで。




そして時は経ち、地平線を目指す道。

具体的に何かが変わった訳でないけど、

空気とか、知覚が判断する色とか、

そして僕の心とかが少し、

変わった。

もう何も執着するものはなく、

どうせ縛られるものもなく、そんなもの最初からなくて、やっとそのことに気付いて、

北に向かう風景に疑問もなくなり、

あがなうことなく、

家と反対を行く角度の尺度に身を任せ、

心持ちに任せて、

無意味ぶって、




痛いうた

歌って。











(※アレな広告が常駐してたので、再録)