なんとなく刺激的なタイトルに見えますけど、
これはなんちゅー事のない話です。
アメリカに住む日本人が日本の家族への送金するイメージで読んでみて。

「在日朝鮮人からの送金で韓国はもっている」と、
ネットの書き込みで見かけた事があります。
知り合いの在日の友人からもそう言われたことがあります。
これだけ不況にあえぐパチンコ業界なのに、本当に1国を支える力があるのか。
良い機会なので、ちょっと考えてみました。


4年ほど前、カナダに住む伯父さんから私へ、
50万円が送られてきました。
「返さないでいい。株で運用してホリエモンみたいになれ」という手紙とともに。

運用結果は別として、在加日本人から日本国へ、戻る見込みのない送金。
つまり、カナダの富が日本へ移転したわけです。
これを何で見るかというと、「経常移転収支」という科目で見ます。

カナダから50万円が消えたわけですから、カナダの経常移転収支は▲50万円。
逆に日本には50万円の富が入ってきましたから、日本の経常移転収支は+50万円。
つまり、韓国の経常移転収支を見れば、
世界中にいる在外韓国人がどれくらい送金したかが分かるわけです。

以下、1ドル=100円=1000ウォンとしてバッサリと書きだしてみます。

2001年・▲385億円
2002年・▲1618億円
2003年・▲2905億円
2004年・▲2432億円
2005年・▲2482億円
2006年・▲4093億円
2007年・▲3649億円

ソース→【韓国の国際収支

▲という事は、韓国から出て行くお金の方が多いということ。
つまり、在外韓国人からの送金より、
韓国本土から海外へ送金される金額の方が多いんですね。
これって意外じゃないですか?

送金というのは融資や投資と異なり、返ってこないお金ですから、
韓国本土の富が世界中に散らばってしまったということです。

2ちゃんねるなんかでは、
パチンコホールを通じて日本のお金が、
韓国へ送金されまくって韓国ボロ儲けみたいに書かれます。
でも、それだと経常移転収支の赤字の説明はつかない。
第一、そんなに送金する余裕があったら、これほどバタバタ潰れません。

統計上、パチンコ業界は韓国の経済に寄与していません。
少なくとも経常移転収支という一部門を黒字にする力はない。
冷静に考えて、相手は世界13番目の経済大国。
一つの娯楽産業が影響を与えるには、相手はあまりにも巨大なんですね。
イメージだけでパチンコ業界を叩くのは止めてほしいなと思うんです。