リニアモデルとは、


「研究→開発→製品化→マーケティング」


の一連の流れをいいます。


基礎研究に力をいれることが成功要因として考えられており、成功例として原子爆弾が挙げられる。


ブッシュレポートでは、リニアモデルが米国の成功をもたらすものとされ、科学技術政策の基礎となったそうです。



しかし、80年代に入ると、


日本の経済成長がめざましく、


逆に、基礎研究に力をいれても、経済成長につながらない米国のジレンマがはじまります。


日本は米国の基礎技術を使い、製品開発を次々を行うタダ乗りをしているとして、米国のジャパンバッシングもはじまりました。




このような背景のせいでしょうか、リニアモデルの異論を唱えたのが、カルフォルニア大学のクライン教授です。


クライン教授は、科学(研究や知識)とエンジニアリング(市場発見→発明・分析設計→詳細設計・私見→製造・再設計→販売・マーケティング)に分け、


エンジニアリンングでは、特に販売・マーケティングからその他のエンジニアリングプロセスにフィードバックする仕組みを重視します。


つまり、事業の見込みができてから研究に着手すれば良しとするノンリニアモデルを提唱しました。




しかし、このノンリニアモデル、


これを認めると、基礎研究をやっているアカデミック(大学)に国や企業からお金が流れてこなくなります。


クライン教授は、アカデミックから冷たくされ、寂しい晩年を迎えたそうです。