特殊法人の某放送局のTV番組で、国策としてイノベーションを進めると、格差社会になると、話が進められていました。
また、「格差を広げるな」と「格差はやむを得ない」や、
「福祉」、「消費者購買力」の話しで、議論を交わしたりしていました。
有名大学の大学教授などが、難しい話をしています。
内容が良く分からず、感情論に引き入れようとする司会が議論を進行していきます。
「イノベーション」=「技術開発」が前提で、話しが進められています。
ある大学教授が「シュンペーターによると、馬車から鉄道に技術革新が進んだとき、馬車を使える人と使えない人で格差が生じた云々」と説明します。
でも、シュンペーターはイノベーションは、テクノロジー分野の技術革新だけが、イノベーションとは言ってませn。
シュンペーターは、イノベーションを、「製品、生産方式、市場、生産要素、組織について、革新されたもの」としています。
パソコンを使える人と使えない人で格差が生じるなどと言う、単純な議論をすべきではないと感じます。
例えば、パソコンが普及すると、パソコン利用者に向けて書籍に関わる産業に新しい需要ができ、
新しい需要に応えられる産業は、復興し、そうでない産業は、衰退します。
新しい産業は、古い産業の労働者を吸収するから、マクロ的に見て、マイナスにならず、プラスに作用してきている、
過去においても、イノベーションで国が破綻することもないし、国民が飢えたこともないでしょう。
むしろ、イノベーションは常に発生しているので、逆にイノベーションしないという議論が虚しいと思います。
さらに、もう1つ。
アメリカ西部開拓時代に、金鉱堀りが大流行しました。
当時の金鉱堀り産業は衰退しました。
しかし、当時から生き残った業種があります。
リーバイス等のジーンズです。
つまり、周辺産業も無視できないということです。
一小市民としては、市民向けに放送するなら、政治的ディベートで終始せず、イノベーションが何で、どんな効果を及ぼすか、よく踏まえて議論して欲しいものだと思います。