世界各国では、先週から今週にかけて、2014年ブラジルW杯に向けた大陸予選や、強化の為のAマッチがたくさん行われました。
我ら日本代表は、アジア最終予選で試合が組まれないスケジュールだった為、欧州で、アウェー・フランス戦、中立地のポーランドでブラジル戦の2試合でAマッチを行いました。
結果は、皆さんご存知のところだと思います。
改めて感じたことは、日本代表は、どんどんアウェーに出てAマッチをしていくべきだということです。
(多くのところで言われている話ですが、ここでも、改めて。)
フランス戦のように、アウェーに乗り込んで試合をすれば、ホームは少なくとも負ける訳にはいかないので、テスト要素があったとしても、相手は、まずは「勝ち」にきます。
そこで、相手が本気(ガチ)でサッカーをしてくれることで、日本の実力が計れます。
そして、本気(ガチ)の試合をすることで、課題も明確になってきます。
逆に、日本で開催するホームでのAマッチは、相手国にどうしても移動が絡むので、相手国のモチベーションや、コンディション面が不透明という側面があります。
結果的に、代表強化よりも興行的な側面が強くなり、勝っても、課題が出てこないジレンマがありました。
しかし、先日の欧州2連戦では、世界の列強国とは、まだまだ差があることを教えてくれました。
それによって、アジアで通じていても、世界の列強国相手では、全く通じない部分も見えてきましたよね。
列強国とアウェーで挑戦者として戦うことで、勝っても負けても、確実に強化に繋がることを改めて教えてくれました。
試合後の選手からは、まだまだ自分達が成長していかないと戦えない旨のコメントが出てきていましたし、列強国の大きな壁を感じたからこそ、もっとこんな試合をやりたい旨のコメントもありました。
チームでもビジネスでも何でも、壁にぶち当たれば、それを乗り越える為に、何とか打開しようと一体になりますよね。
そして、今のやり方を疑って、新たなチャレンジを模索していきます。
日本代表も、今後、選手選考から戦術やシステムも含めて、徐々に世界と闘うためのチーム作りの為のチャレンジや、変化を試みていくと思います。
チームや個がステップアップするためにも、相手が本気で闘ってくれるホームに乗り込んで、「アウェーチーム」として試合をどんどんしていくべきです。
今や、代表でも、欧州に所属する選手が半数以上を占める状態。
スタメン常連の選手で考えれば、圧倒的に欧州に所属する選手の方が多い状態。
J所属のスタメン常連は、遠藤と今野だけです。
コンディション面から考えても、欧州で試合をする方がメリットがありそうです。
興行面の課題もあるとは思いますが、先日のブラジル戦は、0-4の大敗にもかかわらず、視聴率は24%弱の数字を取ったようです。
時間帯にもよるでしょうが、日本という国のサッカー文化も少しずつ根付いてきているようで、列強国が本気で戦ってくれる試合は、日本の勝ち負けだけでなく、列強国のプレーを楽しめるレベルになってきているようです。
「日本代表戦は、祭り」だという言われ方もしていますが、アウェーでの「祭り」も日本国民は、楽しめるようになってきています。
私自身、日本でやる強化の為のAマッチは、ほとんど興味が湧きません。
W杯予選やアジア杯などの公式戦では、緊張感を持ってみることはできますが・・・。
この欧州2連戦でのAマッチは、久々に、『日本代表がどんな戦いをしてくれるのか?』というワクワクが沸きました。
強化の為にも、興行的にも、『アウェーでの「祭り」』を期待したいものです。